米英仏「AAA」格付け、今年は圧力にさらされる-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティング スは、フランスや米国、英国の「AAA」格付けについて、経済成長の 鈍さや高い債務水準を背景に今年は圧力にさらされる可能性が高いとの 見方を示した。

フィッチは15日の発表資料で、3カ国は世界的な金融危機からの国 内総生産(GDP)回復が難航している一方、成長促進の取り組みに伴 い債務水準は拡大していると指摘。フィッチは3カ国いずれの格付け見 通しも「ネガティブ」としている。米国の債務上限が引き上げられなけ れば、米格付けを「正式に見直す」ことになるとも警告した。

フィッチの分析グループ担当責任者、イアン・リネル氏は欧州信用 見通しのリポート公表に伴うロンドンでの説明会で、「トリプルA格付 けの諸国は危険にさらされている」と発言。前回の期間に比べて「対 GDPの債務比率は著しく高い」とし、「米国とフランス、英国の格付 け見通しはすべてネガティブで、これは厳しい財政状況と低い成長の複 合要因を反映している」と続けた。

英国には、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)も最上級格付けを付与している。米国 についてはムーディーズが「Aaa」、S&Pは2番目に高い「AA +」を付与。フランスの格付けはムーディーズとS&Pともに2番目に 高い水準。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、フランスの成 長率は昨年が0.1%、今年は0.2%にとどまる見通し。別の調査によれ ば、英国はそれぞれマイナス0.1%、プラス1.1%の予想。米国は今年 2%と、昨年の2.3%から伸びが鈍化する見込み。

オバマ米大統領は14日、債務上限の引き上げをめぐり交渉はしない と言明。債務上限が引き上げられなければ経済に大混乱が生じるほか、 社会保障や軍人の給与など政府の支払いが遅れると警告した。

原題:Fitch Says Top AAA Sovereign Ratings Under Pressure in 2013 (1)(抜粋)

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