中国:外貨準備を国内企業の海外投資支援に活用へ-SAFE

中国の国家外為管理局(SAFE) は、新たな傘下部門が同国の3兆3000億ドル(約296兆円)に上る外貨 準備高を利用し自国企業の海外事業拡大を支援する方針を明らかにし た。世界最大規模の外貨準備の新たな振り向け先となりそうだ。

SAFEは14日、新たに設けた外貨準備委託貸款弁公室が外貨準備 の「革新的用途」を模索し、「金融機関が中国経済の成長と対外進出戦 略に向けたサービスを展開する上で支援していく」と説明した。これと は別に、中国の政府系ファンド(SWF)、中国投資(CIC)の楼継 偉会長は、外貨準備の投資先で米国債の比重を下げるためにインフラ投 資などへの資産配分を増やしつつあると指摘した。

こうした支援の拡充は中国企業の海外直接投資(金融機関除く)を 一層後押しする可能性がある。2012年1-11月は、中国国内の成長が鈍 化する中、同投資は25%増の625億ドルに達した。

野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、張智威氏 (香港在勤)は「海外投資案件のために利用される中国の外貨準備高の 比率は高まることが予想される」と述べ、「同国の外貨準備の規模を踏 まえれば、パーセンテージの変化はわずかでも額にすれば大きい」と指 摘した。同氏は、新部門が利用する外貨準備は全体から見れば小規模と 予想する。

CICの楼会長は香港のフォーラムで14日、米国債は「現時点では 依然安全な資産」であるが、景気回復に伴い「米国の金利が上昇し、そ うした証券の価値が下がるのは時間の問題だ」と指摘。「このため、米 国債購入は極めて困難な決定だ」とし、「買わなければわれわれのポー トフォリオのリスクヘッジ能力は低下するが、買えば長期的にみて好ま しい資産ではない。従って限定的な購入で対処している」と説明した。

原題:China to Use Reserves to Finance Overseas Investment Deals (1)(抜粋)

--取材協力:Bei Hu.

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