米FRB議長:QE3の潜在的コスト精査へ-資産膨張の中で

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は14日、成長促進を目指した連邦準備制度による資産購 入の潜在的コストを精査する方針を示した。連邦準備制度のバランスシ ートは膨張し、3兆ドル(約270兆円)に近づいている。

バーナンキ議長はミシガン大学ジェラルド・フォード公共政策大学 院で量的緩和(QE)第3弾について、「現在のところ、ある程度の効 果があるとみているが、初期段階だ」と発言。「時間の経過と状況の変 化によりこれら手段の影響は変わり得るため」、プログラムの「効果の 程度の評価をわれわれは今後も続ける」と説明した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年12月の定例会合で、毎 月400億ドル規模の住宅ローン担保証券(MBS)購入に加え、米国債 を毎月450億ドル購入する方針を表明。FOMCはプログラムの規模や 期間には制限を設けなかった。

12月11-12日開催のFOMCの議事録によると、当局者は新たな国 債購入実施の準備はしていたものの、「幾人かの」メンバーは「年末よ りかなり前の時点での資産購入の縮小なり停止が恐らく適切になるだろ う」と表明。他の「数人」のメンバーは資産購入プログラムの年末まで の継続を容認する意向を表し、さらに「他の数人」は時間軸を示さなか った。

慎重ながらも楽観的

UBS証券の米国担当シニアエコノミスト、ドルー・マタス氏は、 バーナンキ議長が「自分はどの立場を支持するかはっきりさせることを 市場は期待していたと思う」とした上で、「議長は自分が確信していな いと表明することを決めた。これは議事録の承認だ」と説明した。

バーナンキ議長はミシガン大学で、米インフレ率は当局の目標であ る2%を下回り、失業率は高過ぎる水準にあるが、向こう数年間の経済 見通しについては「慎重ながらも楽観的」だと述べた。

同議長は昨年11月に前年同月比で1.4%上昇にとどまったPCE価 格指数について、「われわれが進めようとしている積極策の根拠とな る」と分析。その上でFRBの政策が非標準的なものであるため、「潜 在的な経済への恩恵」に加え、「コストとリスク、有効性にも大いに注 意を払う必要がある」と指摘した。

原題:Bernanke to Scrutinize QE3 Costs as Fed Assets Approach Record(抜粋)

--取材協力:Joshua Zumbrun、Caroline Salas Gage、Steve Matthews.

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