13年世界ニッケル需給、供給過剰幅が拡大し5年ぶり高水準

住友金属鉱山は2013年の世界ニッケ ルの需給が5万8000トンの供給過剰になるとの予測をまとめた。マダガ スカルやニューカレドニアなどの新規プロジェクトの稼働により12年と 比べて供給過剰幅は1万3000トン拡大する見通し。供給過剰幅は08年以 来の高水準を見込む。

営業・原料部の肥後亨部長が15日、ブルームバーグ・ニュースとの インタビューで述べた。13年のニッケル世界生産量は前年比4.7%増 の177万5000トン、消費量は同4.0%増の171万7000トンと予測。供給過 剰幅は12年の4万5000トンから29%拡大する。供給過剰は3年連続とな る。昨年10月時点では13年は6万トンの供給過剰とみていたが、生産の 伸び率を若干引き下げた。

肥後部長は「新規プロジェクトの稼働で15年までは余剰傾向が続く のではないか」との見通しを示した。ニッケルは主にステンレス鋼の原 料として使用される。

世界最大のニッケル需要国である中国の13年のニッケル消費量は 同6.1%増の78万5000トンと予測。「中国の需要は世界需要をけん引す る」と指摘した。昨年の第3四半期以降に中国ではステンレスを減産し ているとみていたものの、実際に現地を訪問して国営ステンレスメーカ ーは増産しているとの話を聞いた結果、「やっぱり需要は強い」と感じ たという。輸入量も同5.4%増の29万5000トンと伸びると予想した。

一方、日本の需要は同3.0%減の13万6600トンと予測。「昨年の国 内ニッケル需要は相当ひどい状況だった。底打ちすると思ったが、なか なか戻ってきていない」という。東日本大震災からの復興による住宅着 工の進展が見込まれ「今年半ば以降、国内のステンレス需要の活況は期 待できる」とするものの、全体的には厳しい状態は続くとの見方を示し た。

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