米国株:S&P500が小幅安、アップル下落で-デル急伸

米株式市場ではS&P500種株価指 数が小幅安。デルが急伸したものの、アップルがスマートフォン(多機 能携帯端末)「iPhone(アイフォーン)」販売に関する懸念から 下げ、相場全体を抑えた。

アップルは3.6%安。低調な需要を背景に同社がアイフォーンの生 産を減らしているとの報道が嫌気された。JPモルガン・チェースが投 資判断を引き下げたスプリント・ネクステルは安い。一方、デルは13% 高。事情に詳しい関係者2人によると、同社はプライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社と株式非公開化で協議している。ヒューレ ット・パッカード(HP)は上昇。米調査会社ガートナーがまとめた昨 年10-12月(第4四半期)のパソコン(PC)市場シェアによると、 HPが中国のレノボ・グループ (聯想集団)から首位の座を取り戻し た。

S&P500種株価指数は前営業日比1.37ポイント(0.1%)下落 の1470.68で終了。一方、ダウ工業株30種平均は18.89ドル(0.1%)上 昇し13507.32ドルで終えた。米証券取引所全体の出来高は約56億株と、 3カ月平均を8.1%下回った。

ノースコースト・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 フランク・インガーラ氏は「アップルが下げれば、市場も下げる。問題 はいずれは製品を売る相手がいなくなることだ。世界がアップル製品を 買い続けるにも限度がある。株価の下げは妥当であり、市場全体への比 重が高いことから相場に影響していることも理にかなっている」と述べ た。

低い増益率予想

ブルームバーグのまとめによると、S&P500種構成企業で決算を 発表した28社のうち、80%近くが予想を上回った。第4四半期のS& P500種の増益率は2.5%と予想されている。実際にそうなれば、2009年 以降では2番目に低い伸びとなる。

S&P500種のセクター別では生活必需品株と工業株が上昇した半 面、通信サービスと情報技術(IT)銘柄が下落した。

アップルは3.6%安の501.75ドル。日本経済新聞が匿名の部品メー カ-幹部の話として報じたところによれば、アップルは1-3月に発注 する「アイフォーン5」用液晶パネルを当初計画の6500万台分から約半 分に減らした。アトランティック・エクイティーズ・サービス(ロンド ン)のアナリスト、ジェームズ・コードウェル氏は、アップルがリード する先進国市場でスマートフォンが飽和状態にあることから、アイフォ ーンの売り上げが伸び悩んでいると指摘した。

スマートフォン「ブラックベリー」のメーカー、カナダのリサー チ・イン・モーション(RIM)は10%高。競合するアップルのアイフ ォーンの需要が弱まっているとの見方が背景にある。

スプリント・ネクステルは3.9%安の5.69ドル。JPモルガンのア ナリスト、フィリップ・キュージック氏はスプリントの投資判断を「オ ーバーウエート」から「中立」へ引き下げた。今後12カ月の株価予想は 6ドル。

デル

デルは13%高の12.29ドルと、2008年10月以来の大幅高。同社は非 公開化に向けて少なくとも2社と協議している。協議が非公開だとして 匿名を条件に関係者の1人が話した。両関係者によると、協議はまだ予 備段階にあり、資金調達方法を提示できない可能性があることなどを理 由に合意に至らない可能性もある。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラテス ト、ブルース・マケイン氏は「マクロ経済ニュースがないとき、相場を 押し上げるのは明るい憶測に限る」と指摘した。「2012年の株式相場は かなり堅調だった。今年は順調に滑り出し、決算シーズンに注目が集ま っている」と語った。

HPは4.9%高の16.95ドル。ガートナーの14日発表によると、レノ ボのPC販売は前年同期比8.2%増と、5大メーカーの中で最も大きく 伸びたが、業務用に強いHPが市場シェアを前年同期の15.5%か ら16.2%に拡大し、レノボを上回った。

原題:S&P 500 Falls as Apple Slump Overshadows Rally in Dell’s Shares(抜粋)

--取材協力:Sarah Jones、Alexis Xydias、Sofia Horta e Costa、Serena Saitto、Jeffrey McCracken.

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