日本経済を支えようと円安を誘導す るため米国債を買い入れようとしている安倍晋三首相は、米国債の投資 家の中でも米国の無二の親友となりそうだ。

野村証券と岩田一政・元日本銀行副総裁によれば、安倍首相が総裁 を務める自民党は50兆円に上る公算の大きい外債を購入するファンドの 設置を検討を表明。JPモルガン証券は総額がその2倍になる可能性も あるとしている。日本経済は2008年以降で3度目のリセッション(景気 後退)に陥っており、外債購入となればここ4カ月間で12%下落した円 をさらに押し下げるとみられる。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ米国債指数によれ ば、米国債相場は09年以降で最悪の年初スタートとなったが、こうした 外債購入はバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の国債利回 り抑制の取り組みを手助けすることになる。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は月450億ドル(約4兆円)相当の米国債の買い入れを決 めたが、米国と欧州、中国の経済見通しが改善していることで、相対的 に安全な資産とされる米国債の需要が抑制され、米国債は0.5%値下が りした。

ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメント で340億ドル相当の債券運用に携わるファンドマネジャー、ジャック・ マッキンタイア氏は8日の電話インタビューで、「日本の米国債購入に 米国ががっかりするとは思えない。FRBはあらゆる力仕事をこなして いる」と述べた。

米10年国債の利回りは1.87%に上昇。4日には昨年4月以来の高水 準となる1.97%に達した。ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデー タによると、昨年12月28日の取引終了時からは17ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇している。

米10年国債利回りの平均は2012年、1.79%と少なくとも第二次大戦 後で最低となった。日本の10年国債平均利回りは昨年0.85%だった。

原題:Abe Aids Bernanke as Japan Seen Buying $558 Billion Foreign Debt(抜粋)

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