フィラデルフィア連銀総裁:刺激策は逆効果も、インフレ誘発

米フィラデルフィア連銀のプロッサ ー総裁は、金融当局が実施している景気刺激策はインフレ高進のリスク を伴っており、家計部門による債務圧縮の取り組みを妨げる恐れがある との見解を示した。

プロッサー総裁は11日、ニュージャージー州で講演。講演原稿によ ると、「景気刺激策の強化は家計のこうしたプロセスを加速させる一助 にはならず、むしろ長期化させる可能性がある」と述べた。

総裁は「実質金利を一段のマイナスにする試み、あるいは異例の低 金利を長期間継続する姿勢の表明は、総需要や消費の刺激にはならず、 家計部門によるバランスシート修復の取り組みを妨げている可能性があ る」と指摘した。

さらに、「強い不透明感が晴れるまで、金利を低下させる金融緩和 が企業に雇用や投資を促す可能性は低い」とし、「企業には投資や雇用 を進めるリソースが備わっているが、こうしたリソースを最も効果的に 活用する方法について確信が持てない状態だ」と話した。プロッサー総 裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。

FF金利は14年中に引き上げも

講演後は記者団に対し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目 標については2014年中の引き上げが「考えられる」と述べた。そうなれ ば、誘導目標引き上げの基準を失業率とインフレ率に変更する以前に FOMCが示していた時間軸の2015年より1年早い事実上のゼロ金利解 除となる。

総裁は、時間軸からの脱却はFOMCのコミュニケーションにおけ る「前進」だと指摘。ただその上で、さまざまな経済指標を幅広く検討 するのではなく、特定の雇用・インフレ関連指標への「固執」を招く恐 れもある、と注意を喚起した。さらに、FOMCは数値基準を変更すべ きではないとし、変更すれば「ひどい混乱を招く」と加えた。

原題:Fed’s Plosser Says Stimulus May Fail While Fueling Inflation (1)(抜粋)

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