シャープ主力2行:3600億円融資借換に応じる方向-業績改善背景

経営難のシャープに対して、メーン バンクのみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行の両行は、6月 末に返済期限を迎える協調融資3600億円の借り換えに応じる方向だ。円 安や白物家電の販売堅調などによる業績改善が背景にある。

事情に詳しい関係者によると、シャープの今期(2013年3月期)下 期の営業損益の黒字化と、来年度(14年3月期)の純利益確保にめどが 立つことが、借り換えに応じる前提条件となっている。奥田隆司社長は 7日、大阪市内で記者団に対し、昨年10-12月期の営業利益が会社想定 を上回ったと言明している。

同社広報の落合平八郎氏は、3600億円の協調融資の借り換えについ て「今後、金融機関と相談することなので正式にコメントできない」と 述べた。

対象の3600億円は、昨年9月に主力2行から借り入れた。同社は業 績悪化や格下げなどを背景に、コマーシャルペーパー(CP)発行が困 難となり、銀行からの借り入れに切り替えた。

ただ、関係者によれば、借り換えが行われたとしても、その後の9 月に満期を迎える2000億円の転換社債(CB)の償還資金の手当てにつ いては、銀行側は追加融資に慎重な姿勢を崩していない。公募増資や優 先株など様々な自己調達も模索するよう同社に迫っているという。

落合氏は、「3月末の手元資金に、4-9月期のキャッシュフロー を加えれば、CB償還分は確保できる見通しだ。資本増強についてはい ろいろなオプションを検討している」と述べた。

--取材協力:小笹俊一 Editors: 持田譲二, 駅義則

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