「小皇帝」はリスク恐れる傾向、中国経済に影響も-豪研究者

中国の「一人っ子政策」は起業家や 企業管理職にふさわしくない性格的特徴を持つ成人を生み出している -。オーストラリアの研究者が10日発売の科学誌「サイエンス」で指摘 した。

中国・北京在住の男女421人を対象に経済ゲームのスキルを調査し たところ、1979年の一人っ子政策導入以後に生まれた男女には悲観的で 神経質な特徴があるほか、誠実さや競争力で劣り、リスクを避ける傾向 が強いことが確認された。株式ブローカーや起業家、民間企業の管理職 といった事業リスクを伴う職業を選択する比率も23%低かったという。

今回の調査結果は人口増を抑制する中国の政策が経済に打撃を与え つつあることを示唆する新たな証拠だ。同調査報告を執筆した豪モナシ ュ大学センター・フォー・デベロップメント・エコノミクス(メルボル ン)の責任者リサ・キャメロン氏は、リスク回避に伴って起業が減少す れば、中国経済にマイナスの影響が出かねないと指摘。「多くの人が 『小皇帝』をめぐる中国の困難な状況に言及してている」と語った。小 皇帝とは、一人っ子政策導入後に生まれ、親から過保護に育てられたよ うな子供を指す言葉。

中国は年1.4%のペースで増加する人口の抑制を目指して一人っ子 政策を開始。地方の家族で第一子が女の場合に2人目を産むことや、罰 金を払う経済的余裕がある家族は3人の子を持てるなど、一部で例外が 認められている。中国政府によれば、人口13億5000万人の同国で子供1 人の世帯は約1億。

原題:China’s One-Child Policy Yields Adults Fearing Business Risk(抜粋)

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