キプロス支援、債券投資家が標的も-独議会の承認困難か

キプロスへの支援で債券投資家が負 担を被るかもしれない。支援額は同国の経済規模と同じ程度に膨らむ可 能性がある。支援をめぐる協議が続く中、欧州の保守派指導者はキプロ スに集まっている。

ドイツのメルケル首相は今週、キプロスが昨年6月に要請した支援 の協議において「特別待遇」を受けることはないと述べた。メルケル首 相やアイルランドのケニー首相ら欧州人民民主党の首脳はキプロスのリ マソルに集まり、欧州連合(EU)の次期予算について話し合う。欧州 人民民主党は、キプロスのフリストフィアス大統領の後任を決める2月 の選挙で、野党・民主運動党(DISY)のアナスタシアディス党首を 支持している。

キプロス支援は、ユーロ圏維持とさらなるソブリン債の評価減回避 を表明した政策当局者の姿勢を試すものとなる。ギリシャの債務再編の 際、支援者側はそれを一時的な措置としていた。キプロス支援の方針が 貫けず別の手段が必要となれば、負担の大半は銀行の債券保有者が負う か、場合によっては預金者がかぶることになりかねない。

ブリュッセルに本拠を置くシンクタンク、ブリューゲルのグントラ ム・ウォルフ氏は、金融市場に「非常に悪いメッセージ」を送る代償を 払うことになっても、独議会の承認を得るために損失分担は不可欠だと 指摘。「キプロスの銀行の預金者を救済するために独連邦議会(下院) から資金を得るのは不可能だろう」と述べた。

キプロスのシアルリス財務相は昨年11月、債務を返済し、自国の銀 行に公的資金を注入するのに最大175億ユーロ(約2兆700億円)が必要 になる見込みだと述べた。ただ額については、まだ議論が続いている状 況。キプロス政府は、手元資金は3月いっぱいまで十分に持つとしてい る。

原題:Bondholders in Crosshairs as Merkel Heads to Cyprus Meeting (1)(抜粋)

--取材協力:John Detrixhe.

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