医薬品ネット販売容認、最高裁で国敗訴確定-ケンココム株27%高

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ネット通販会社2社が大衆薬をネッ トで販売できる権利の確認を求めた訴訟の上告審で最高裁第2小法廷 (竹内行夫裁判長)は11日、ネット販売権を認めた二審判決を支持し、 国の上告を棄却した。国の敗訴が確定した。判決後、訴訟を提起してい たケンコーコムの株価は前日比27%高で取引を終了した。

最高裁はこの日の判決で、新薬事法はネット販売の規制を明確に示 しているわけではない、とし同販売を禁止する省令は違法で、無効だと 指摘した。厚生労働省は、薬事法改正を受け2009年に改正省令を公布、 専門家による対面販売が必要として第1、2類の医薬品のネット販売を 原則禁止した。このためネット通販業者は同医薬品の販売ができなくな っていた。

これに対し、医薬品・健康食品ネット販売のケンコーコムとウェル ネットが、厚労省がネット販売を省令で規制したのは薬事法の適用範囲 を超えるもので違法だとして国を相手に提訴。2社は一審の東京地裁で は敗訴したものの、二審の東京高裁は逆転勝訴し、国が上告していた。

ケンコーコムは同日、判決について同社の主張の正当性が認められ たもので、当然の結果と認識しているとのコメントを発表。後藤玄利社 長は会見で同日から、医薬品のネット販売再開を決めたことを明らかに した。ヤフーもネット通販サイトで第1類を含めた一般用医薬品の取り 扱い拡大に向けた準備を開始するとコメントした。

新たなルール

菅義偉官房長官は同日午後の会見で、「最高裁の判決が出たばかり だ。それを十分精査して厚労省として適切に対応しなければならない」 と述べた。また田村憲久厚生労働相は「判決内容を精査し、判決の趣旨 に従いできるだけ早く必要な対応策を講じる」とするとともに、一般用 医薬品は副作用の発生リスクを伴うため、「新たなルールを早急に検討 する」とのコメントを発表した。

政府は、副作用の危険性の高い一般用医薬品のネット販売を規制す るための薬事法改正を通常国会で行う方針を固めた、と11日付の産経新 聞朝刊が報じた。議員立法で早期に成立させるという。

ケンコーコム株は最高裁の判決のあと買い注文が増加、ストップ高 となる、前日比27%高の19万円と、06年10月以来の日中高値で買い気配 となり、取引終了段階で同価格で値が付いた。

取材協力: 広川高史

--取材協力:. Editors: 室谷哲毅, 駅義則

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