中国は日本の短期債3カ月連続売り越し-英国は過去2番目の買い越し

中国は日本政府が沖縄県・尖閣諸島 (中国名・釣魚島)を国有化した翌々月、日本国債などの短期債を862 億円売り越した。財務省が11日発表した昨年11月の国際収支状況(速 報)で分かった。国際的な金融取引の中心地である英国は、過去2番目 に大きい8兆3697億円の買い越しだった。

短期債の売り越しは3カ月連続。マイナス幅は過去3番目に大きか った前月の1兆1303億円から縮小した。中長期債は958億円の買い越し で、対日証券投資全体では96億円の買い越しとなった。一方、英国は昨 年8月の9兆9777億円に次ぐ規模だった短期債に加え、全体の買い越し 額も8兆8967億円と過去2番目に大きかった。

中国は人民元相場の上昇を抑える為替介入などで積み上がった世界 最大の外貨準備高のリスク管理に取り組んでいる。中国人民銀行(中央 銀行)の周小川総裁は2011年4月、運用・投資の分散を改善すべきだと 提言。米国債保有額は世界最大だが、過去最高だった同年7月からは足 元で11.7%少ない。共産党の機関紙、人民日報や人民銀幹部らはドルか ら他通貨への分散投資を進めるべきだと度々、主張している。

一方、野田佳彦内閣(当時)は昨年9月、日本が実効支配する尖閣 諸島の国有化を閣議決定した。領有権を主張する中国側は激しく反発。 共産党総書記が習近平氏に代わった後も、尖閣周辺の日本領海・領空を 侵犯している。中国での日系企業の売り上げや日本への中国人観光客に も悪影響が及び、昨年の日中貿易は3年ぶりに減少。安倍晋三首相は11 日午前の記者会見で、尖閣諸島は日本固有の領土であり、領有権を交渉 する余地はないとあらためて言明した。

日本銀行の統計によると、中国の対日債券投資残高は10年末に英国 や米国を抜き、海外勢で最大となった。11年は71.2%増えて17兆9538億 円。財務省の統計では、英国の対日証券投資は同年、過去最高の68 兆3899億円。直近の11月も国・地域別で突出して最大だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE