三菱UFJ:米国で買収視野に商業銀行ビジネス拡大へ-副頭取

三菱UFJフィナンシャル・グルー プは、米国で現地銀行の買収を視野に商業銀行ビジネスの拡大を狙って いる。国内の融資低迷などを国際部門の海外収益でカバーする考えだ。 三菱東京UFJ銀行の守村卓副頭取がブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューに答えた。

守村氏は、「日本マーケットの成長は限定的なので、海外ビジネス を強化したい」と指摘。中でも米国での事業について「もっとコマーシ ャルバンキングを拡大したい」とした上で、「チャンスがあれば買収を 仕掛けていきたい」との意向を示した。時期については、「もし良いタ ーゲットと好ましいタイミングがそろえば、できるだけ早くやりたい」 と述べた。支店網の分布などがポイントになるとしたが、具体的な買収 先などには言及しなかった。

三菱UFJやみずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシ ャルグループは、国内融資が低迷する中、2012年9月末の海外貸出残高 (傘下銀行合算)が前年同期比15%増加するなど収益に貢献した。三菱 UFJの海外収益に占める米州の割合は約60%を占めている。米国では 完全子会社として米カリフォルニア州の地銀ユニオンバンカルを保有す るほか、モルガン・スタンレーに22%出資している。

アジアにも進出拡大

守村氏は、アジアについて「将来の成長にとても大切な地域だ」と 強調し、タイ大手のアユタヤ銀行への出資を検討していることを明らか にした。すでにアユタヤ銀株を保有する米ゼネラル・エレクトリックに 対して株式取得の関心を示した。守村氏は「好意的に受け取ってもらえ たが、確実なオファーは現段階ではもらっていない」と述べた。

三菱UFJは、12月にベトナム大手銀のベトナム産業貿易商業銀行 (ヴィエティンバンク)に20%出資することで、株主のベトナム政府な どと合意した。このほか、12月には日系企業の現地進出支援などを目的 にミャンマー民間大手のコーポラティブ銀行と業務提携した。

三菱UFJは、粗利益に占める海外比率を現在の30%から数年 で40%まで高める方針を掲げている。守村氏は昨年4月のインタビュー で、海外業務の拡大に合わせて3年間で最大3000人を採用する計画を示 した。海外拠点で営業、管理部門などを中心に約1万人いる国際部門の 人員を2-3割増やす方針だ。

--取材協力:河元伸吾、佐藤茂 Editors: 持田譲二, 浅井秀樹

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