PIMCOグロース氏、米国債保有を7月以来の高水準に上げ

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏は旗艦ファンドの トータル・リターン・ファンドで米国債組み入れ比率を昨年12月に26% と、7月以来の高水準に引き上げた。同氏は量的緩和などの景気刺激策 に伴うインフレリスクを警告している。

債券ファンド運用最大手のPIMCOがウェブサイトに掲載したリ ポートによれば、トータル・リターン・ファンド(運用額2850億ドル= 約25兆円)は11月時点で米国債組み入れ比率を23%としていた。住宅ロ ーン関連証券は42%と組み入れ比率は最大ながら、前月の44%から減ら し、2011年10月以来の低水準とした。PIMCOは保有比率の毎月の変 更について直接コメントしていない。

グロース氏は先週の投資コメントで、米連邦準備制度理事会 (FRB)の行動によるインフレ効果が今後表われてくる公算が大きい として期間が長めの債券を避けてFRBの政策に支えられている短期と 中期の証券に重点を置くべきだと指摘。7日のツイッターへの投稿で30 年債などの証券よりも5年物米国債を勧めた。

同氏は4日のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「長 期債が魅力ある資産でないことは明らかだ」と述べ、「インフレ率が上 昇する時期が来る可能性が示されている」と指摘している。

トータル・リターン・ファンドは米国を除く先進国の国債の組み入 れ比率を先月は12%で維持した。新興市場債は8%から7%に縮小。地 方債は5%で据え置いた。

原題:Gross Raises Holdings of Treasuries to Highest Level Since July(抜粋)

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