1月10日の米国マーケットサマリー:S&P500種は5年ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3252   1.3064
ドル/円             88.29    87.88
ユーロ/円          117.00   114.81


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,471.22     +80.71     +.6%
S&P500種           1,472.12     +11.10     +.8%
ナスダック総合指数    3,121.76     +15.95     +.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.01
米国債10年物     1.89%       +.04
米国債30年物     3.08%       +.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,678.00    +22.50   +1.36%
原油先物         (ドル/バレル)   93.84      +.74     +.79%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで上昇。一時は5カ 月ぶりの大幅高となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は域内 経済が今年、徐々に健全性を取り戻すとの見通しを示すとともに、政策 金利維持が全会一致の決定だったことを明らかにした。

ユーロは対円で2011年7月以来の高値水準に上昇した。スペイン政 府が今年初めて実施した入札では発行額が目標上限を上回り、ユーロ圏 の金融危機が収まりつつあることを示唆した。日本が景気刺激策を拡大 するとの観測を背景に、円は対ドルで続落した。中国の輸入が増加した ことを受け、豪ドルは5日続伸。

チャプデラインFXのマネジングディレクター兼外国為替責任者、 ダグ・ボースウィック氏は電話インタビューで、「最も重要なことはド ラギ総裁がプラス面を指摘したことと、ユーロ圏に対するセンチメント が変わりつつあることだ」と指摘。「ユーロはこの日、上昇したが、中 国の指標が予想を上回ったことを材料に昨夜から既に上昇していた。リ スク選好の環境が続いている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時51分現在、ユーロはドルに対し前日 比1.5%高の1ユーロ=1.3255ドル。一時は1.6%上昇し、昨年8月3日 以来の大幅高となった。対円では1.8%高の1ユーロ=116円92銭。一時 は2011年7月6日以来の高値となる116円99銭まで上げた。円は対ドル で0.4%下落し1ドル=88円21銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇し、S&P500種株価指数は5年ぶり高値となっ た。中国輸出が市場予想を上回る伸びとなったことを好感し、買いが広 がった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比11.10ポイント(0.8%)高の1472.12。ダウ工業株30種平均 は80.71ドル(0.6%)上昇し13471.22ドル。

リッジワース・キャピタル・マネジメントのシニアストラテジス ト、アラン・ゲイル氏は「世界経済の回復の兆候を受け、市場は前向き になっている」と分析。「米国では決算シーズが始まったばかりで、ま だ分からないことが数多くある。投資家は依然として様子見姿勢だ」と 続けた。

中国の昨年12月の輸出は前年同月比14.1%増と、市場予想(5% 増)の3倍近い伸びとなった。これを好感し株価は世界的に上昇。米国 株もこの流れを引き継いだ。欧州では、欧州中央銀行(ECB)のドラ ギ総裁がユーロ圏経済は今年中に緩やかな回復が始まるとの認識を示し た。

◎米国債市場

10日の米国債は5日ぶり下落。欧州中央銀行(ECB)が景気に対 してより前向きな見通しを示したほか、中国で経済成長の兆しが見られ たことを受けて、買い意欲が減退した。

この日実施された今年第1回目の30年債入札(130億ドル)の後で 同年債は一時下げ幅を縮小した。入札では最高落札利回りが8カ月ぶり に3%を上回り、投資家からの需要は過去の平均を上回った。米金融当 局が表明している毎月450億ドルの国債購入計画を背景に投資家の間で は応札への安心感が広がった。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「さらなるリスク志向の雰囲気が高まりつつある」 と述べ、「この先のリスクを考えると、この危機的状況ではどの程度の プレミアム(上乗せ)が適切なのか、投資家はその判断でまだ混乱して いる。新たな水準を試しつつある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時23分現在、30年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して3.08%。一時は3.10%まで上昇した。10年債利回り は4bp上げて1.89%。

30年債入札の最高落札利回りは3.07%と、入札直前の市場予 想3.095%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.77倍 と、2011年12月以来の最高だった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。約2カ月ぶりの大幅高となった。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が域内経済の弱さは続くとの認識 を示したことから、同中銀が成長てこ入れに向け一段の措置を講じると の見方が広がった。

ドラギ総裁は政策決定後の記者会見で、「ユーロ圏経済の弱さは今 年も継続することが予想される」と述べた。

ロジック・アドバイザーズのパートナー、ウィリアム・オニール氏 は電話インタビューで、「ドラギ総裁は欧州経済がまだ下向きの方向に あることを明確にした。緩和的な政策スタンスが維持されるだろう」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比1.4%高の1オンス=1678ドルで終了。中心限月としては 昨年11月6日以来の大幅上昇となった。一時は1678.80ドルと3日以来 の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。3カ月ぶりの高値となった。中 国の輸出の伸びが加速したことや、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁が域内経済は今年徐々に健全性を取り戻すとの見通しを示したことが 好感された。

中国の税関総署が発表した2012年12月の輸出は前年同月比14.1%増 加した。ドラギ総裁の発言を受けてユーロが対ドルで急伸したことも原 油の買いにつながった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「中国 の輸出統計が驚くほど強く、今年の需要見通しの改善が明確に示された ため、原油は一気に買われた」と指摘。「ドラギ総裁の経済に関する発 言は明るい材料だ。ユーロが原油を押し上げているのは間違いない」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比72セント(0.77%)高の1バレル=93.82ドルで終了。終値では昨年 9月18日以来の高値となった。

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