FRB、強い味方を失う-ルー氏への財務長官交代で

米国の財務長官がティモシー・ガイ トナー氏からジャック・ルー氏に代わることで、財務省と連邦準備制度 が異例なほどの深い関係にあった時代に終止符が打たれる。

ガイトナー氏は金融危機との闘いおよびその後始末において、バー ナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長と緊密に連携した。最初はニ ューヨーク連銀の総裁として、続いて財務長官としてだ。同氏は2010年 のインタビューで、バーナンキ議長とは「すさまじいパニックを一緒に 切り抜けた」とし、「こうした戦いによって得た絆(きずな)が二人に はある」と語っていた。

連邦準備制度出身で、ガイトナー長官の下で財務省でも働いた経験 のあるエドウィン・トルーマン氏は、元FRB関係者としてのさまざま な人脈や知識を含め、ガイトナー氏のような「資質を有した財務長官は これまでいなかった」と指摘。「これに近い唯一の例」は財務省高官か らFRB議長になったポール・ボルカ―氏だと続けた。

共和・民主両党の議員がFRBの権限を制限しようと試みる中、ガ イトナー長官はそうした動きからFRBを守ってきた。同長官の辞任 は、FRBがそうした力強い協力者を財務省から失うことを意味する。

上院銀行委員会の元スタッフで、現在はケイトー研究所で金融規制 研究ディレクターを務めるマーク・カラブリア氏はルー氏について、 FRBへの攻撃に対する同情心はガイトナー氏と同程度になるとみられ る一方、「ガイトナー氏ほどFRBを守る構えを見せたり、批判に対し 素早く反論することはないだろう」と述べた。

原題:Lew-for-Geithner Switch Ends Era of Tight Fed-Treasury Ties (1)(抜粋)

--取材協力:Hans Nichols、Joshua Zumbrun.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE