欧州債:スペイン債急伸、入札好感-ECB全会一致で金利維持

10日の欧州債市場ではスペイン国債 が急伸し、2年債利回りは2010年10月以来の低水準となった。今年初め ての入札で発行高が計画を上回ったことが手掛かり。

スペイン10年債利回りは昨年3月以来で初めて5%を割り込んだほ か、イタリア国債も上昇した。域内の金融危機が収まりつつあるとの楽 観が、周辺国の国債需要を高めた。一方、ドイツ国債は下げ、2年債 と10年債の利回りはともに11週間ぶりの高水準に達した。欧州中央銀行 (ECB)はこの日、政策金利を据え置き、ドラギ総裁はこの決定が 「全会一致だった」ことを明らかにした。

ドイツ銀行の欧州金利戦略責任者、モヒト・クマール氏(ロンドン 在勤)は、スペインの「入札は極めて順調で、規模も市場予想を上回っ た」と発言。「ドラギ総裁の姿勢は前向きで、ドイツ国債は下げてい る。ECBが近い将来に金利を引き下げるとの市場の期待は薄れてい る」とも語った。

ロンドン時間午後4時33分現在、スペイン2年債利回りは前日比29 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.10%。一時 は2.08%と、2010年10月28日以来の低水準となった。同国債(表面利 率3.3%、2014年10月償還)価格は0.515上げ102.08。10年債利回りは24 bp低下の4.89%と、昨年3月2日以来の最低を付ける場面もあった。

ドイツ10年債は4日ぶりに下落し、利回りは8bp上昇の1.56%。 昨年10月26日以来の高水準となる1.57%を付ける場面もあった。2年債 利回りは一時、5bp上げ0.105%に達した。

英インフレ連動債

英国債市場ではインフレ連動債が上昇し、10年物利回りは過去最低 を記録した。小売物価指数(RPI)の算出方法を継続するとの英政府 統計局(ONS)の発表が手掛かり。変更された場合、リターン(投資 収益率)に影響を及ぼすとの懸念が広がっていた。

10年物インフレ連動債利回りは一時、マイナス0.99%まで下げた。 ロンドン時間午後4時40分現在は34bp低下のマイナス0.97%。通常国 債の10年物利回りは7bp上げ2.09%。前日までの3営業日で10bp下 げていた。

原題:Spanish Bonds Surge After Auction; Bunds Drop on Rate Decision(抜粋) U.K. Inflation Bonds Surge on Index as Pound Falls Versus Euro( 抜粋)

--取材協力:Emma Charlton.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE