ECB:政策金利を0.75%に据え置き-景況感改善の中

欧州中央銀行(ECB)は10日、政 策金利を過去最低に据え置いた。ユーロ圏では景況感の改善が年内の緩 やかな景気回復見通しを支えており、利下げを見送った。

ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節 手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最 低応札金利を0.75%に据え置くと決めた。ブルームバーグ・ニュースが エコノミスト55人を対象に実施した調査で50人が予想した通りだった。 中銀預金金利と限界貸出金利もそれぞれゼロと1.5%で据え置いた。

景況感の改善で、ECBは予想外の結果をもたらしかねない利下げ の回避が可能になった。既にゼロの預金金利をさらに引き下げれば、マ イナス金利に踏み込むことになる。国債を無制限に購入するECBの計 画とユーロ圏17カ国の統合深化に向けた政治的進展が、共通通貨圏が崩 壊するとの懸念を後退させた。

ウニクレディト・グローバル・リサーチ(ミラノ)のユーロ圏担当 チーフエコノミスト、マルコ・バリ氏は中銀の決定発表前に、「リスク は常にあるが、利下げ実施の理由はない」として、「金融市場の安定の おかげで、1-6月(上期)中に景気安定の兆候が見られる公算は大き い。その後、緩やかな回復が見られるだろう」と述べていた。

原題:ECB Maintains Benchmark Rate at 0.75% as Economic Mood Brightens(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher.

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