今日の国内市況(1月10日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株続伸、海運や素材、輸出買い-円安と政策期待で

東京株式相場は続伸。日本銀行の追加金融緩和期待を受けた円安基 調の持続、安倍政権の政策による景気、企業業績押し上げへの期待に加 え、中国の貿易の伸びも好感された。海運株のほか、自動車や精密機器 など輸出関連、鉄鋼など素材関連といった景気敏感業種が上昇。銀行や 保険株も高い。

東証1部の売買高は概算で41億7142万株と、昨年12月19日に付けた 衆院解散以降の上昇相場の最高(40億3441)を更新した。TOPIXの 終値は前日比9.97ポイント(1.1%)高の889.02、日経平均株価は同74 円7銭(0.7%)高の1万652円64銭。

パインブリッジ・インベストメンツの前野達志執行役員は、新政権 は円安誘導と経済成長率引き上げのインセンティブが強く、「上昇相場 はもうしばらく続く」とみている。ただ、これまでの上昇ピッチは速 く、米国の政府支出削減の議論も控え、「これまでよりは相場はペース ダウンする可能性が高い」と予想した。

●債券先物は上昇、投資家需要が支え-30年債入札低調で売り優勢も

債券先物相場は小幅に上昇。円安・株高や30年債入札の低調な結果 を受けて売りに押される場面もあったが、割安感からの投資家の買いに 支えられた。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比5銭安の143円38銭で始 まったが、午前9時すぎには10銭高の143円53銭まで上昇した。その後 はもみ合いが続いたが、30年債入札の結果発表後に下落。午後1時30分 すぎに143円37銭まで下げた。引けにかけては徐々に買いが優勢とな り、結局は3銭高の143円46銭で終えた。

三井住友海上あいおい生命保険の堀川真一経理財務部部長は、30年 債利回りが2%を上回れば投資妙味が出てくるので「入札は弱めだった が、さほど心配はしていない」と発言。ただ、「中長期的な財政規律の 緩みには警戒感が強い」ため、「10年ゾーンまでは日銀の金融緩和に支 えられるものの、超長期に関しては将来の金利上昇リスクがある」とも 語った。

●円全面安、リスク回避緩和や日銀緩和期待で-ドル・円は88円台前半

東京外国為替市場では円が主要通貨に対して全面安の展開。前日の 米国株相場が3日ぶりに反発し、リスク回避に伴う円買い圧力が弱まる 中、日本銀行による金融緩和期待が再び円相場を押し下げた。

ドル・円相場は1ドル=87円後半から一時88円22銭と3営業日ぶり の水準まで円安が進行。その後、88円ちょうど付近まで値を戻す場面も 見られたが、午後にかけては再び円がじり安となった。

みずほ総合研究所の武内浩二シニアエコノミストは、今月の日銀会 合では「政府との一体感を出して、物価目標を入れるだけでもメッセー ジとしてはある程度市場には伝わる」と言い、それによってさらなる緩 和の強化に対する期待感は維持されると指摘。4月の日銀総裁人事以降 の積極的な緩和観測もあり、当面は「円安の流れが続く可能性がある」 と語った。

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