米大統領は不作為で生じるリスクを警戒-最重要課題に挑む

オバマ米大統領とベイナー下院議長 (共和、オハイオ州)は、国内の財政問題の抜本的な解決策をめぐる協 議をこの2年足らずで2度まとめることができなかった。ただこれも、 それほど悪いことではないのかもしれない。

メディケア(高齢者向け医療保険制度)の創設から包括減税に至る まで、大統領の最も野心的な挑戦は得てして、課題を解決するのと同じ くらい多くの問題を生じさせることを歴史は示している。

大統領職の研究を専門とする米バージニア大学ミラーセンターのバ ーバラ・ペリー氏は「大統領はまず行動を起こし、その後で長期的な影 響を考える」と述べた上で、「今から50年後、あるいは10年後にでも、 『これがうまくいかないことを大統領はなぜ分からなかったのだろう』 と私たちは疑問に思うだろう」と語った。

共和党は16兆4000億ドル(約1445兆円)の連邦債務上限引き上げに 応じる前に、給付プログラムの修正をオバマ大統領に強く求めている。 米税法の400万語に上る総括的な修正も2013年の議題だ。

オバマ大統領にとっては、意図しない結果を招くリスクがこの上な く大きい。既に大統領は米経済の約18%を占める保険業界に変化をもた らす医療改革や、1930年代以降で最も広範な金融規制改革を議会で押し 通した。

バイデン副大統領の元経済顧問ジャレッド・バーンスタイン氏は、 オバマ大統領と側近は果敢に行動することのリスクを認識していたが、 何もしないことで生じるリスクの方が大きかったと話す。その上で同氏 は「リーダーシップとは、将来のことは分からないという恐怖にもおび えず、最も重要な問題に挑むことだ」と語った。

原題:Obama-Congress U.S. Budget Battle Benefits From No Grand Bargain(抜粋)

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