中国、「南方週末」めぐる対立収束-論説記事の改ざん問題

中国広東省広州市の週刊紙「南方週 末」が10日発行され、同紙の記者らと同省共産党宣伝部との対立は収束 した。同紙の論説記事への改ざんをめぐっては国民の間に反発が広がっ ていた。

同日付の南方週末は、トップ記事として児童養護施設での火災を報 じたほか、7日付の共産党機関紙、人民日報に掲載されたメディア運営 に関する論説の一部が取り上げられた。

南方週末による追記によれば、共産党がメディア規制を維持する必 要がある一方で、異なる手法が必要だというのが論説の主要テーマ。中 国が言論統制のやり方を変えるのは「固い骨をかじる」ほど難しいだろ うとしている。

政治改革を訴えた年頭の論説記事が当局によって書き換えられたこ とに対し南方週末の記者らが抗議し、同紙を発行する南方報業伝媒集団 の事務所周辺では9日まで3日間にわたりデモが発生、中国の一部著名 人は記者への支持を表明していた。

今回の記者らの抗議は共産党の習近平総書記に対する挑戦といえる が、中央政府は共産主義国家には報道の自由はないとする旨の論説を掲 げるよう新聞各社に指示。英ノッティンガム大学中国政策研究所のステ ィーブ・ツァン所長は電子メールで、「共産党もしくは極めて重要な党 宣伝部への挑戦となる可能性のある動きは芽のうちに摘み取ること」を 習総書記は選択すると指摘。「抵抗しても処罰されないことは、中国の 今日の政治的環境下においては成果だ」とコメントした。

公開書簡

チャイナ・メディア・プロジェクトのウェブサイトによると、南方 週末の元記者らは4日の公開書簡で、広東省共産党委員会宣伝部の庹震 部長が改革を求めた論説記事を改ざんし、中国人はこれまで以上に自ら の夢の実現に近づいているとのコメントに差し替えたと指摘した。

南方報業伝媒の従業員2人が外国人記者と話すことは許されていな いとして匿名を条件に明らかにしたところによれば、同紙の記者や編集 者は9日に職場に戻った。

原題:China Newspaper Standoff Ends as Journalists Return to Work (1)(抜粋)

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