メルケル首相にキプロス救済で懐疑論拡大-議会承認危うい状況

ドイツのメルケル首相は、キプロス の金融支援をめぐって連立与党内外で懐疑論が強まる事態に直面してお り、いかなる支援も承認しなければならない議会で過半数の支持を得ら れない恐れがある。

連立与党の一翼を担う自由民主党(FDP)のブリューデレ下院院 内総務は独紙ビルトとのインタビューで、ドイツの納税者が脱税者を支 えているとの印象を持つ限り下院で過半数支持を確保できないとの見方 を示した。最大野党、社会民主党(SPD)のジグマル・ガブリエル党 首も南ドイツ新聞に対し、SPDは現行形式ではキプロス救済を支持し ないと話しており、ブリューデレ院内総務は同党首に同調した格好だ。

同院内総務は9日、ビルトとのインタビューで、「キプロスについ てはあまりにも多くの疑問符が付く」とし、「現状から見て、金融支援 で過半数の支持があるとは思わない」と述べた。

ユーロ圏財務相はキプロス支援方法をめぐって国際通貨基金( IMF)とすでに対立しており、こうしたドイツの国内事情は状況をさ らに悪化させる恐れがある。180億ユーロ(約2兆700億円)のキプロス 経済規模に匹敵する可能性がある同国支援は、3年で5番目のユーロ圏 救済プログラム受け入れに関する欧州北部の懐疑論をなだめると同時 に、同国を存続させるものでなければならない。

メルケル首相は、キプロスに関する最終判断を延期する可能性を示 唆している。独紙ハンデルスブラットによると、今月中の合意を目指し ていたユーロ圏財務相は、来月行われるキプロス大統領選後の3月まで 合意を先送りする可能性がある。

原題:Merkel Confronts Growing Skepticism on Bailout Aid to Cyprus(抜粋)

--取材協力:Brian Parkin、Rainer Buergin.

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