米キャンターの成長プラン失速、発表した採用者の41%が退社

スティーブン・カンター氏は米キャ ンター・フィッツジェラルドの投資銀行部門責任者を務めていた1年ほ ど前に、国連を見渡せるトランプ・ワールド・タワーの82階にあるマン ハッタンの自宅にスタッフを集めて年末パーティーを開いた。

5人のゲストによれば、バンカーらはカンター氏(55)が個人的に 投資するテキーラの「Avion」を飲みながら引き受け業務や企業の 合併・買収(M&A)助言業務への新たな進出について議論したとい う。だがそれから約10週間以内に同氏の部下50人のバンカーの半数以上 が解雇されたり、配置転換となった。

ハワード・ラトニック最高経営責任者(CEO)は独立系ブローカ ーで米大手のキャンターをウォール街の投資銀行に肩を並べる金融機関 に成長させようとしているものの、業界の記録によると、2009年以降に 同社がプレスリリースで採用を発表したトレーダーやバンカー158人の うち41%は同社を去っている。現従業員や元社員に取材したところ、同 社がディールに資金を投じることに消極的である点や、短期間で利益を 出すよう迫る姿勢を批判した人が19人に上った。

ゴールドマンの元パートナーでもあるニューヨーク大学スターン経 営大学院のロイ・スミス教授(金融学)は、「大金を賭けない限り、債 券取引業者や株式トレーディング業者が投資銀行に転身するのは非常に 難しい」と指摘。「極めて制約された市場だ。既に進出している投資銀 行もかなり厳しい競争を繰り広げている」と付け加えた。

原題:Cantor Growth Plan Sputters as 41% of Announced Hires Exit Firm(抜粋)

--取材協力:Christie Smythe、Julie Alnwick、Sarah Mulholland、Jef Feeley.

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