1月9日の米国マーケットサマリー:株は3日ぶりに反発、円は反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3064   1.3081
ドル/円             87.77    87.05
ユーロ/円          114.66   113.86


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,390.51     +61.66     +.5%
S&P500種           1,461.02      +3.87     +.3%
ナスダック総合指数    3,105.81     +14.00     +.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        -.01
米国債10年物     1.86%       -.01
米国債30年物     3.06%       .00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,655.50    -6.70     -.40%
原油先物         (ドル/バレル)   93.16      +.01     +.01%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで3日ぶりに下落。安倍 晋三首相が日銀の白川方明総裁に対し、2%の物価目標を設定するよう 求めたことが円売りを誘った。

メキシコ・ペソとニュージーランド(NZ)ドルはリスク選好の高 まりを背景に上昇した。円は主要16通貨全てに対して下落。白川総裁が 経済財政諮問会議での意見を踏まえ金融政策に取り組むと発言したと伝 わり、金融緩和を拡大するとの見方が強まった。欧州中央銀行 (ECB)政策委員会の会合を10日に控え、ユーロは対ドルで続落。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「依然として円安バイアスが掛かっている。市 場は全般に日銀と物価目標の引き上げになお注目している。それが引き 続き円売りになっている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後1時46分現在、円は対ドルで前日比1%下落 し1ドル=87円89銭。対ユーロでは0.8%安の1ユーロ=114円74銭。ユ ーロはドルに対し0.2%安の1ユーロ=1.3055ドル。1.30ドルを割り込 まなかったことから下げ渋り、前日水準並みに戻す場面もあった。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。企業の10-12月(第4四半期)決算をめぐり楽 観的な見方が広がり、3日ぶりに上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比3.87ポイント(0.3%)高の1461.02。ダウ工業株30種平均 は61.66ドル(0.5%)上げて13390.51ドル。

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州)の共同最高投資 責任者(CIO)として30億ドル相当の資産運用に携わるピーター・ジ ャンコブスキス氏は電話取材で、「アルコアの決算で良いスタートが切 れた」と指摘。その上で、「今後は利益の伸びは若干厳しくなるだろ う。指標となる企業で多少とも好調な決算が出れば、確実に相場の押し 上げ材料となる」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種採用銘柄 の第4四半期の利益は平均で2.9%増加したもようだ。実際にこの増加 率だった場合、四半期ベースでは2009年以降で2番目に低い伸びとな る。

◎米国債市場

9日の米国債は4日続伸。今年初の10年債入札では需要が予想に届 かなかったが、入札後の利回り水準を受けて、買いが入った。

10年債入札(発行額210億ドル)の結果によると、投資家の需要を 測る指標の応札倍率は2.83倍と、過去10回の平均値である3倍を下回っ た。入札後の10年債利回りは8カ月ぶり高水準付近から低下した。プラ イマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者の落 札全体に占める比率は14.8%と、前回12月時点の42.7%から低下した。

野村ホールディングスの金利戦略責任者ジョージ・ゴンキャルベス 氏(ニューヨーク在勤)は、「投資家は入札後に10年債を購入した」と 述べ、「最近は直接入札者による応札が積極的だが、その規模は不透明 だったので、入札前の投資家はかなり慎重な姿勢だった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時39分現在、既発10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下して1.85%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は1/8上昇して97 30/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇を背景に、代替投資と しての金買いが鈍った。

ドルは主要6通貨のバスケットに対して一時0.4%高。10日には欧 州中央銀行(ECB)の政策委員会が開かれる。先週発表された米連邦 公開市場委員会(FOMC)議事録で債券購入プログラムが年内に終了 する可能性が示されたことを背景に、金先物は4日、4カ月ぶり安値を つけた。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレー ディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビューで 「きょうはドルの動きが金相場の下押し圧力となっている」と指摘。 「FOMCの見解に対してもやや神経質になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.4%安の1オンス=1655.50ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。米エネルギー省の統計 で原油と燃料の在庫急増が示されたが、この日は景気に対する楽観から 株式相場が上昇したことから、原油相場は一進一退の展開となった。

エネルギー省の発表によると、先週の原油在庫は131万バレル増加 の3億6130万バレル。生産は1993年以来の高水準に達した。原油とガソ リン、留出油合わせた増加幅は1550万バレルと、1996年以来の最大とな った。S&P500種株価指数が堅調に推移したことを背景に、原油は日 中の安値から持ち直した。

マニュライフ・アセット・マネジメントで天然資源関連の債券ポー トフォリオを運用するシニアマネジングディレクター、アダム・ワイズ 氏は「市場では大量の在庫がだぶついている」と指摘。「あまりニュー スがない中で、原油の需給要因は無視し難い」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日比 5セント(0.05%)安の1バレル=93.10ドルで終了した。

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