海外勢4年連続で日本株買い越す、年初と終盤動く-12年需給

2012年の日本株相場の上昇は、海外 投資家による買い越しが原動力だったことが東京証券取引所の公表デー タで明らかになった。海外勢の買い越しは4年連続だ。

東証が9日に発表した12年(1月4日-12月28日)の投資部門別売 買動向(東証、大証、名証の1・2部合計)によると、海外投資家は2 兆8264億円を買い越し、買越額は11年の1兆9725億円を上回った。円高 による企業収益の悪化懸念などから、5月から9月まで5カ月連続で売 り越す場面もあったが、1-4月、10-12月の買い姿勢が年間を通じた 買い越しにつながった。

SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦シニアストラテジスト は、「海外勢はここ数年、円安局面が続く中では輸出関連の業績期待か ら買い戻しが入る傾向にある」と指摘。12年の相場でも、2月の日本銀 行の追加金融緩和、11月以降の政権交代による脱デフレ政策の推進期待 から円安が進んだ局面で買いが顕著だった、との見方を示した。12年の 日経平均株価は前年末比23%高の1万395円と、3年ぶりに上昇した。

このほかの買い越し主体は、事業法人(3804億円)が2年連続、証 券会社の自己売買部門(2543億円)は8年ぶりにそれぞれ買い越した。 半面、主な売り越しは個人(1兆9112億円)が2年ぶり、年金資金の動 向などを映す信託銀行(1兆193億円)は5年ぶり、生・損保(6978億 円)が5年連続。「個人や年金は逆張りスタンスが多く、株価の上昇局 面では売りが出やすい」と、SMBCフ証の松野氏は言う。

12月月間は約7年ぶり高水準

東証から同時に発表された昨年12月の月間(3-28日)統計では、 海外勢は1兆5448億円買い越し、買い越し規模は05年11月(1兆6445億 円)以来、約7年ぶりの高水準に膨らんだ。買い越しは3カ月連続。一 方、主な売り越しは信託銀(6334億円)が2カ月連続で、07年7月以来 の売越額となったほか、個人(5377億円)が5カ月連続で、10年12月 (5872億円)以来の大きさとなった。

12月4週(25-28日)の週間ベースでは、海外勢は2667億円買い越 した。7週連続の買い越しだが、金額は第3週(7019億円)に比べ減っ た。証券自己(1007億円)は3週ぶりの買い越し。これに対し、信託銀 (2404億円)は10週連続、個人(674億円)は7週連続、生・損保(374 億円)は16週連続でそれぞれ売り越した。

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