今日の国内市況(1月9日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株3日ぶり反発、輸出や証券出直る-減税観測で教育関連は急騰

東京株式相場は3日ぶりに反発。為替の円安方向への反転を受け、 機械や自動車など輸出関連株が買われ、過熱感がやや解消される中、直 近の調整色が強まっていた証券や不動産株も出直った。教育資金の贈与 税減税観測で、学習塾をはじめとした教育関連銘柄は東証1部、新興市 場で軒並み急騰した。

TOPIXの終値は前日比7.17ポイント(0.8%)高の879.05、日 経平均株価は同70円51銭(0.7%)高の1万578円57銭。日経平均の上げ 幅は一時、100円を超す場面もあった。

T&Dアセットマネジメントの温泉裕一チーフ・ストラテジスト は、米国景気が回復基調にあるなど外部環境が落ち着いているほか、国 内では政策期待が追い風になり、「下を見なくていい安心感が出てい る」と指摘。投資家らは、「リスク・オンモードに入っている雰囲気を 感じる」と話していた。

●長期金利が上昇、円安・国内株高受け午後に売り優勢-朝方買い先行

債券市場では長期金利が上昇した。朝方は前日の米国債相場が続伸 したことなどから買いが先行したものの、外国為替市場での円反落や国 内株高の加速が売り材料となった。

トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャー は、「債券の需給環境自体は悪くないものの、金利水準が下がると需要 はついてこない。株式市場は売買の回転が効いており、一時的な調整が あっても上昇基調が続く可能性が高く、10年債利回りはしばらく0.8% 台の推移を見込む」と話した。

現物債市場でこの日から長期金利の指標となる新発10年物国債 の327回債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)低い0.81%で開始。 その後は徐々に利回り水準を切り上げ、午後2時半すぎには0.5bp高 い0.825%に上昇した。5年物の107回債利回りは1bp低い0.19%に下げ ていたが、午後は0.195%。30年物の37回債利回りは一時1.5bp低 い1.99%まで低下していたが、午後2時すぎからは2.00%で推移した。

●円が全面安、政府・日銀のデフレ対策に期待感-対ドルは87円台半ば

東京外国為替市場では円は朝方に買いが先行した後、全面安の展開 に転じ、対ドルでは1ドル=87円台半ばまで水準を切り下げた。安倍晋 三政権と日本銀行によるデフレ脱却策への期待が根強く、再び円売り圧 力がかかった。

ドル・円相場は急速な円安進行への警戒感などを背景に、一時86 円83銭と4営業日ぶりの水準まで円高が進行。その後、円の上値は限定 され、午前の取引で87円55銭まで押し戻された。午後3時35分現在は87 円45銭付近で推移している。

みずほコーポレート銀行国際為替部のマーケット・エコノミスト、 唐鎌大輔氏は、欧米情勢が落ち着いているという要因もあるが、それだ けでは昨年9月の円高値から10円以上の円安進行は説明しきれず、「政 権への期待でしか説明できない」と指摘。今月の日銀会合では、政府と 日銀が物価目標を共有するスタンスが示される見通しで、緩和継続観測 を背景に海外勢を主体に円が売られていると説明している。

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