太平洋クロマグロの資源量は過剰な 漁獲が影響し、漁獲しなかった場合の水準を96.4%下回っているとピュ ー環境グループが指摘した。

同グループでマグロの世界的な保護を指揮するアマンダ・ニックソ ン氏は電子メールで9日配布した資料で、太平洋西部にある産卵場での 漁獲規制が不十分なためにクロマグロの個体数は急減したと指摘。最新 の資源量評価は「ショッキングなものだ」と語った。

東京・築地で行われた5日の初競りでは、すし店をチェーン展開す る喜代村が1本222キログラムの青森県大間産クロマグロを過去最高の 1億5540万円で落札した。一方、過剰漁獲を懸念してシャングリラ・ア ジアや香港上海大酒店が運営するペニンシュラホテルなどのレストラン のメニューからはクロマグロが消えている。

ニックソン氏は「今回の最新データは太平洋クロマグロの資源量が 過去に比べるとほんのわずかで、絶滅寸前の危機にあることを示してい る」と警告。漁獲されたクロマグロの90%以上は産卵前の段階だと指摘 した。同グループの発表は北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC) の報告書に基づいている。

水産庁国際課の中塚周哉課長補佐は9日の電話取材で、ISCの結 果は科学者の見識として確認しており、今後はこれを踏まえて管理や取 るべき措置について考えていくと説明。一方、「クロマグロをはじめと した魚資源は上下変動する。かなり減っているのは確かだが、過去には 減った後に回復しているケースもある」とも述べ、9月の中西部太平洋 まぐろ類委員会(WCPFC)の会議で大きな議題として扱われるとの 見通しを示した。

原題:Tuna Species Sold at Record Price Faces Overfishing, Study Says(抜粋)

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