クオンツ戦略ヘッジファンドの運用成績、2年連続でマイナス

市場トレンドの分析にコンピュータ を利用するクオンツ戦略で運用するヘッジファンドの運用成績が昨年、 2年連続でマイナスとなった。米議会の財政の崖をめぐる協議や欧州の ソブリン債危機で市場が混乱したことが背景にある。

主要クオンツファンドの運用成績を示すニューエッジCTAトレン ド・サブ指数は昨年、3.4%低下。2011年も7.9%下げていた。複数の投 資家によると、デービッド・ハーディング氏率いるウィントン・フュー チャーズ・ファンドの成績はマイナス3.5%。1997年の設定以来、年間 リターンは2度目のマイナスとなった。同ファンドの運用資産は100億 ドル(約8700億円)。

投資家らが匿名を条件に明らかにしたところによると、英マン・グ ループの運用資産170億ドルのAHLダイバーシファイド・ファンドは マイナス2.1%、ブルークレスト・キャピタル・マネジメントが運用す る資産規模140億ドルのトレンド追跡型ファンドはプラス0.02%だっ た。

バークレイヘッジによると、これらのファンドには08年末以降、 計1082億ドルが投資されている。クオンツファンドは他のファンドが利 益を上げることができなかった金融危機のさなかに利益を上げたもの の、米国や欧州の政策発表を受けて市場心理が楽観的な見方から悲観的 な見方に変化しトレンドが崩れたため、これ以降は不振が続いている。

ユーロパネル・リサーチ・アンド・オルタナティブ・アセット・マ ネジメント(パリ)のポートフォリオマネジャー、ゲーブリエル・ガー シン氏は「08年のリターンは非常に好調だった」と指摘。トレンド追跡 型ヘッジファンドにとって「それ以降は最悪の状況だ」と述べた。

原題:London Quantitative Hedge Funds Report Second Year of Losses (1)(抜粋)

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