1兆ドル硬貨案まで浮上-米債務上限引き上げをめぐる論争で

16兆4000億ドル(約1430兆円)の連 邦債務上限引き上げをめぐるオバマ米大統領と議会共和党の攻防が正念 場に近づく中、さまざまな代案が示されており、1兆ドル硬貨を鋳造す る案や憲法修正条項を行使する案まで論議されている。

これまでのところオバマ政権はこうした議論には加わっていない。

米政府が債務支払いのための資金を十分に確保できるよう財務省が 額面1兆ドルのプラチナ硬貨を鋳造して連邦準備制度に預けるというア イデアを推し進めているのは、ナドラー下院議員(民主、ニューヨーク 州)とノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン教授。これに対 し、ウォールデン下院議員(共和、オレゴン州)は7日、そうした動き を阻止する法案を提出する考えを表明した。

1995年制定の記念硬貨に関する改正法は、財務長官が適切と判断す る量と種類のプラチナ硬貨を鋳造・発行できるとしている。1兆ドル硬 貨を提唱する人たちは、これを根拠に政府はいかなる額面のプラチナ硬 貨でも発行できると主張している。

財務省のアンダーソン報道官は7日、この提案についてコメントを 控えた。

クルーグマン教授は7日、ニューヨーク・タイムズ紙のブログに 「共和党が米国をデフォルト(債務不履行)に追いやろうとするなら」 オバマ大統領は1兆ドル硬貨を鋳造する意思を持つべきだと記した。

憲法修正第14条は、米国の公共負債の有効性が「問われてはならな い」としている。この修正条項の行使によって債務上限に縛られること を回避するといった構想について、カーニー大統領報道官は12月6日、 記者団に対し、「第14条が大統領に債務上限を無視する権限を与えてい るとは考えていない」と言明した。

原題:Showdown on Debt Limit Spurring Debate on Trillion-Dollar Coin(抜粋)

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