米フォートレス:日本の不動産物件は割安-賃貸住宅や商業施設に投資

米投資会社フォートレス・インベス トメント・グループは、日本の賃貸住宅や商業施設を担保とする不動産 債権を取得する。ビジネスホテルを含むこうした首都圏の中小型物件の 収入を有望視して、1300億円をファンドを通じて投資家からすでに調達 した。

フォートレス・リアル・エステート・アジア合同会社のトーマス・ プリーマネジングディレクターが、8日の電話取材で明らかにした。運 用残高500億ドル超のフォートレスは日本で資産価値5億-50億円程度 の物件が割安で、安定した収益をもたらすとみている。第2弾となる今 回のファンドは収益率20%超を目指す。

日本では2007年前後の不動産投資ブーム後にリーマン・ショックや 世界的な景気悪化があり、不動産市況が悪化した。これを受けて商業用 不動産担保証券(CMBS)の担保物件が12-14年に日本で最大7000億 円放出される可能性がある、と米ムーディーズ・インベスターズ・サー ビスは分析している。こうした環境がフォートレスに投資を促す。

プリー氏は日本での投資について「継続的に魅力的な投資機会を探 している」と語り、06-07年の投資バブル後の不動産担保物件の売却な どが投資機会をもらたしていると述べた。さらに「担保不動産の売却は 大型よりも中型の物件中で多数の動きがみられる」とも指摘した。

フォートレスは都心の高額・大型オフィスビルを狙うモルガン・ス タンレーなどのファンドとは一線を画す。日本では第1号の不動産ファ ンドを09年から開始、12年9月末現在で収益率は34%。今回のファンド ではすでに300億円を投資している。

ドイツ銀行のデータによると、商業用不動産担保証券の発行額は07 年までの3年間で約660億ドルだったが、リーマンショックを受けて08 年は1年間で約70%減少した。

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