【個別銘柄】三菱重が大幅高、不動産堅調、学習関連株は軒並み急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

自動車株:トヨタ自動車(7203)が前日比1.6%高の4165円、マツ ダ(7261)が3.5%高、富士重工業(7270)が3.8%高など。政府・日本 銀行のデフレ対策への期待から午前半ば以降の為替市場では円が全面安 となり、採算改善を期待する買いが優勢となった。特に上げが目立った 富士重については、スバルの主要市場である米国、カナダ、豪州で12年 の販売台数が過去最高になったと会社側が発表したほか、メリルリンチ 日本証券が投資判断「買い」の継続で目標株価を1350円に引き上げたこ とも追い風となった。

三菱重工業(7011):5%高の442円。大和証券は投資判断を「3 (中立)」から「1(買い)」へ引き上げた。日立との火力発電システ ム統合や米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)からの一部事業買 収、フォークリフト事業統合などの戦略を評価。過去に比べ依然大幅な 円高環境下にもかかわらず、来期営業利益の過去最高更新が視野に入る などとしている。

不動産株:三菱地所(8802)が3.3%高の2072円、住友不動産 (8830)が1.9%高、三井不動産(8801)が2.7%高など。不動産業指数 は業種別上昇率2位。メリルリンチ日本証券では、菱地所の目標株価 を2300円から2640円へ上げるなど、大手3社の目標株価をそろって引き 上げた。今後2%の物価上昇目標を実現するための政府と日銀の強力な 連携が期待できるとし、不動産リスクプレミアムに縮小余地が生じると 予想している。

学習関連株:学研ホールディングス(9470)が34%高の317円、 TAC(4319)が33%高、東京個別指導学院(4745)が30%高、秀英予 備校(4678)が27%高、進学会(9760)が27%高となり、すべて値幅制 限いっぱいまで上げて東証1部値上がり率の上位5位までを占めた。共 同通信は9日、政府・自民党が緊急経済対策の一環として祖父母が孫に 教育資金をまとめて贈与した場合、一定額まで贈与税を非課税にする減 税措置を検討していると報道。教育分野の活性化につながると期待され た。

TDK(6762):5.3%高の3410円。三菱UFJモルガン・スタン レー証券では、一時的な構造改革コスト消滅や構造改革効果、円安効果 などから、14年3月期営業利益予想を従来の590億円から640億円へ増額 修正。目標株価を3500円から4000円へ引き上げた。投資判断は「アウト パフォーム」を継続。今後はハードディスクドライブ(HDD)市場の 成長率に対するコンセンサスが醸成され、センチメントも底を打つなど と予想している。

ガラス・土石製品株:旭硝子(5201)が3.8%高の627円、太平洋セ メント(5233)が3%高など。両社株が寄与し、ガラス・土石製品指数 は業種別上昇率3位となった。野村証券は新春セミナーリポートにおい て、ガラス業界は液晶向けで成長は見込めないものの、板ガラス関連は 欧州の構造改革で業績改善を予想。セメント業界は国内が復興投資と景 気対策、米国は住宅着工の改善で中期成長が期待できると予想した。そ の上で注目銘柄として両社などを挙げた。

ソフトバンク(9984):2.1%安の3040円。米スプリント・ネクス テルが完全買収を計画中の無線通信会社クリアワイヤに対し、米ディッ シュ・ネットワークは1株3.3ドルの買収提案を示した。クリアワイヤ は先月、米スプリント・ネクステルから1株2.97ドルでの買収案に同意 していたことから、買収競争による買収価格引き上げなど先行き不透明 感が高まった。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):1.8%高の2649円。ス ーパーストア事業の減益をコンビニエンスストア事業などの増益が相殺 し、12年3-11月営業利益は前年同期比0.1%増の2164億円となった。 会社側では通期計画を据え置くととともに、増配を発表した。野村証券 では、14年2月期以降は、高収益事業である日米セブン-イレブンの投 資成果で増益率が上昇するなどとし、投資判断「買い」を継続するとと もに目標株価を3000円へ引き上げた。

ミニストップ(9946):3.7%安の1421円。13年2月期営業利益見 通しを従来比49%減の40億円に減額修正した。微増益予想が一転、48% 減益となる。個人消費低迷や喫煙者数減少、先行投資負担などが響く。

東宝(9602):4.6%高の1596円。映画事業の好調から12年3-11 月営業利益は前年同期比75%増の224億円となった。さらに期末配当予 想の15円から20円への引き上げ、発行済み株式総数の0.54%を上限とす る自社株買いも併せて発表した。野村証券では、13年2月期業績計画の 上方修正期待などから投資判断の「買い」を継続するとともに、目標株 価を1830円から1890円へ引き上げた。

東宝不動産(8833):値幅制限いっぱいのストップ高となる100円 (18%)高の652円。親会社の東宝が最大167億円投じ株式公開買い付け (TOB)を行い、完全子会社化すると発表。TOB価格735円にさや 寄せする動きとなった。

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