米SAC:ポートフォリオマネジャーの賞与引き上げ-関係者

スティーブン・コーエン氏が創業し た米ヘッジファンド会社SACキャピタル・アドバイザーズは、ポート フォリオマネジャーのボーナスを約3%引き上げる。事情に詳しい関係 者1人が明らかにした。

運用総額140億ドル(約1兆2000億円)のSACキャピタルは、イ ンサイダー取引をめぐる連邦当局の調査対象となっており、賞与の引き 上げには人材をつなぎ留める狙いがある。

非公開の情報であることを理由に関係者が匿名で語ったところで は、ボーナスの支給額引き上げは8日に発表された。株式・マクロ・商 品の各ポートフォリオマネジャーが対象になる。別の関係者によれば、 同社のポートフォリオマネジャーには通常、投資利益の約15-25%が年 間賞与として支払われる。

SACキャピタルはニューヨークや香港を拠点に約1000人の従業員 が働き、トレーダーとアナリストのチームは125を数えるが、他のヘッ ジファンドと同様、ポートフォリオマネジャーの報酬は開示していな い。広報担当者のジョナサン・ガストハルター氏は、賞与プログラムに ついて、「わが社の最も重要な資産である投資のプロを引き留めること を意図したものだ」と説明。賞与をどの程度引き上げるかについてはコ メントを避けた。

ニューヨークを拠点とする人材あっせん会社オプションズ・グルー プのマイケル・カープ最高経営責任者(CEO)は「今回の引き上げは SACの一部の社員の不安を和らげるのに役立つはずだ」と指摘。ヘッ ジファンドは通常、戦略や手数料に応じて、利益の約10-12%、規模が 大きくなればこれを上回る割合を賞与として支払うと説明した。

マートマ被告は8.2億円

SACは昨年、元ポートフォリオマネジャーによる製薬会社株のイ ンサイダー取引疑惑をめぐって、米証券取引委員会(SEC)から民事 提訴を検討しているとの通知を受けた。コーエン氏(56)自身もこのマ ネジャーと株式について話し合っていたと検察当局から指摘されてお り、インサイダー取引への関与が取り沙汰されている。

昨年11月にインサイダー取引をめぐって起訴されたSACの元ポー トフォリオマネジャー、マシュー・マートマ被告は、09年1月に938万 ドル(約8億2000万円)のボーナスを受け取っていた。

原題:Cohen’s SAC Capital Said to Raise Portfolio Managers’ Bonuses(抜粋)

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