「ドリームライナー」のイメージに傷-日航機で相次ぐトラブル

米ボーイングの新型旅客機「787」 (ドリームライナー)のイメージにまたも傷がついた。日本航空の運航 する東京行きの便が8日、ボストンのローガン国際空港で燃料漏れを起 こし、出発が遅れた。日航の787型機は、前日にも同じ空港で別の機体 で出火事故があったばかり。

日航の広報部マネージャー、宝本聖司氏は9日の電話取材に対し、 機体の燃料バルブが開いており、そこから燃料が漏れ出したとし、整備 員がバルブを閉めるのを待って離陸したと説明した。空港を運営するマ サチューセッツ州港湾局のマシュー・ブレリス報道官によれば、約40ガ ロン(約150リットル)の燃料が漏れた。

787型機はジェット機として初めて胴体に主に複合材料が用いられ た。2011年後半の商業飛行開始以来、相次ぎインシデント(重大事故に つながる可能性のある事例)に見舞われている。ボーイングは9 日、787型機に「完全な自信を持っている」とのコメントを発表した。 同社は今年、787の生産を倍増する計画。受注残は800機程度。

航空関連の分析・調査などを手掛けるG2ソリューションズのアナ リスト、ミシェル・メルルゾー氏は、「残念ながら787は性能や安全機 能の向上でなく、トラブルで有名になっている」と話した。

宝本氏は機体が成田空港に到着後に燃料バルブが閉まっていなかっ た理由を調べると述べた。日航は787型機を7機保有している。出火事 故を受けてバッテリーの点検は終え、異常はなかったとしている。

境界線

GSユアサの広報担当、西島務氏は8日、787に搭載しているリチ ウムイオンバッテリーは同社製だとした上で、調査に全面的に協力して いると述べた。出火原因は分かっていないという。

米運輸安全委員会(NTSB)は8日、前日の出火では電子機器収 納部分にあるバッテリー周辺が「重大な」損傷を受けたとの調査結果を 公表。ボーイングの広報担当ローリ・ガンター氏は同日、「従来の787 の電気系統トラブルは機体後部の電子機器収納部分の電源盤に関わるも のだったが、今回の件はそれとは関係がないようだ」と電子メールでコ メントした。

投資顧問会社ハドソン・クロッシングの航空アナリスト、ヘンリ ー・ハーテベルト氏は電話取材に対し、「不具合がある新型機と問題を 抱えた新型機。両者の間には微妙な境界線がある。787はその一線を越 え、問題を抱えた方へと向かいつつあると懸念している」と述べた。

原題:Boeing Dreamliner Image Suffers Blow With JAL Plane Faults (1)(抜粋)

--取材協力:Mary Jane Credeur.

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