長期金利が上昇、円安・国内株高受けて午後に売り優勢-朝方買い先行

債券市場では長期金利が上昇した。 朝方は前日の米国債相場が続伸したことなどから買いが先行したもの の、外国為替市場での円反落や国内株高の加速が売り材料となった。

トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャー は、「債券の需給環境自体は悪くないものの、金利水準が下がると需要 はついてこない。株式市場は売買の回転が効いており、一時的な調整が あっても上昇基調が続く可能性が高く、10年債利回りはしばらく0.8% 台の推移を見込む」と話した。

現物債市場でこの日から長期金利の指標となる新発10年物国債 の327回債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)低い0.81%で開始。 その後は徐々に利回り水準を切り上げ、午後2時半すぎには0.5bp高 い0.825%に上昇した。5年物の107回債利回りは1bp低い0.19%に下げ ていたが、午後は0.195%。30年物の37回債利回りは一時1.5bp低 い1.99%まで低下していたが、午後2時すぎからは2.00%で推移した。

東京先物市場で中心限月の3月物は、前日比12銭高の143円55銭で 開始し、一時は143円67銭と5営業日ぶりの水準まで上昇した。しか し、その後は円安・株高の進行を背景に伸び悩み。一時は5銭安の143 円38銭まで下落し、結局は横ばいの143円43銭で引けた。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの平松伸仁シニアイン ベストメントマネジャーは、前日の海外市場動向を受けて買いが先行し たが、その後は国内株価が上昇に転じたことや円安などから伸び悩んで いると指摘した。

財務省はあす10日、30年利付国債(1月債)の入札を実施する。前 回入札の37回債と銘柄統合されるリオープン発行で、表面利率(クーポ ン)は1.9%。発行額は前回債と同額の7000億円程度。平松氏は「利回 りが節目の2.0%に接近しており、相応の需要を集める」とみている。

--取材協力 赤間信行、池田祐美 Editors: 崎浜秀磨, 山中英典

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