米国債:4日続伸、10年債入札は不振ながら利回り上昇で買い

9日の米国債は4日続伸。今年初 の10年債入札では需要が予想に届かなかったが、入札後の利回り水準を 受けて、買いが入った。

10年債入札(発行額210億ドル)の結果によると、投資家の需要を 測る指標の応札倍率は2.83倍と、過去10回の平均値である3倍を下回っ た。入札後の10年債利回りは8カ月ぶり高水準付近から低下した。プラ イマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者の落 札全体に占める比率は14.8%と、前回12月時点の42.7%から低下した。

野村ホールディングスの金利戦略責任者ジョージ・ゴンキャルベス 氏(ニューヨーク在勤)は、「投資家は入札後に10年債を購入した」と 述べ、「最近は直接入札者による応札が積極的だが、その規模は不透明 だったので、入札前の投資家はかなり慎重な姿勢だった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、既発10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下して1.86%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は3/32上昇して 97 29/32。

利回りは先週20bp上昇し、4日には 1.97%と、昨年4月26日以 来の高水準をつけた。

「入札への意欲が抑えられた」

米ナビゲート・アドバイザーズのマネジングディレクター、トーマ ス・ディガロマ氏は「10年債の入札は投資家の予想をやや下回る結果だ った」と述べ、最近の米国債の上昇が「入札に対する意欲をある程度抑 えた可能性がある」と続けた。

直接入札者からの需要低下は昨年8月の入札でも見られた。前回7 月に45.4%の過去最高を記録したものの、8月の直札入札者の比率 は5.2%まで落ち込んだ。

前日の3年債入札では直接入札者の落札全体に占める比率は前回に 続き過去最高を更新した。

BNYメロン(ニューヨーク)の資本市場部門で米国債トレーディ ングの責任者を務めるダン・マルホランド氏は、「直接入札者の比率変 動はディーラーの間ではワイルドカードとなっている。それがこの日の 入札では見られなかった」と述べ、「入札前にかなり買いが入った。恐 らくショートカバーだろう」と続けた。

間接入札者

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は28.5% と、過去10回の平均値(38.1%)を下回った。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、10年債リターンは年初から1.1%のマイナス。米国債全体では0.6% のマイナス。昨年の10年債リターンは4.2%、米国債全体では2.2%だっ た。

2年債と10年債の利回り格差は1.62ポイントと、昨年5月以来で最 大となった4日の1.69ポイントから縮小した。

米財務省は10日に30年債(130億ドル)の入札を実施する。今週の 入札規模は計660億ドル。

原題:Treasury Yields at Almost 8-Month High After 10-Year Note Sale(抜粋)

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