米国債:続伸、今年最初の入札で需要旺盛-逃避先として選好

8日の米国債は3日続伸。利回りが 8カ月ぶり高水準に迫ったことで、午後に入って実施された今年最初の 入札(3年債、320億ドル)では応札が増えた。また企業決算で米景気 の減速が示されるとの懸念が広がっており、投資家が米国債に安全性を 求めた。

米財務省が実施した3年債入札の結果によると、最高落札利回り は0.385%と、入札直前の市場予想0.387%を下回った。米国債利回りは 低下した。この日の入札でプライマリーディーラー(政府証券公認ディ ーラー)以外の直接入札者の落札全体に占める比率は前回に続き過去最 高を更新した。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「この先の課題 や不透明感を考えると、この程度の利回り水準はそこそこ買いの好機 だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.87%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還) 価格は1/4上げて 97 26/32。既発3年債利回りは2bp下げて0.37%。

入札結果

この日の入札で投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.62倍と、過 去10回の平均値である3.57倍を上回った。

直接入札者の比率は26.4%と、前回12月に記録した過去最高24.8% を上回った。過去10回の平均値は14.2%。海外の中央銀行を含む間接入 札者の落札全体に占める比率は28.4%と、過去10回の平均値(31%)を 下回った。

ジェフリーズ・グループのエコノミスト、トーマス・サイモンズ氏 (ニューヨーク在勤)は、「入札は非常に良い結果だった。入札のダイ ナミクスが根本的に変わりつつあることを示唆している」と指摘。「償 還期間の短い国債に対する直接入札者からの需要が基本的に拡大してい る」と続けた。

米金融当局は保有する短期債を長期債に乗り換えるオペレーショ ン・ツイスト(ツイストオペ)を昨年末で完了したことから、この分、 供給可能な短期債が減少している。

マイナスのリターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、今年の米国債リターンは前日時点で0.7%のマイナス。昨年のリタ ーンは2.16%のプラスだった。

米ナビゲート・アドバイザーズのマネジングディレクター、トーマ ス・ディガロマ氏は、「米国債は極めて激しい売りを浴びた」と指摘。 「このため、市場にはバーゲンハンターが戻っている。今後、米国債相 場は上昇へと向かうだろう。今週の入札は順調に推移するとみている」 と述べた。

米財務省は9日に10年債(210億ドル)、10日に30年債(130億ド ル)の入札を実施する。今週の入札規模は計660億ドル。

原題:Treasuries Gain as Refuge Demand Boosts First Note Sale of Year(抜粋)

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