1月8日の米国マーケットサマリー:株は続落、決算シーズン直前で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3083   1.3117
ドル/円             87.09    87.79
ユーロ/円          113.94   115.15


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,328.85     -55.44     -.4%
S&P500種           1,457.14      -4.75     -.3%
ナスダック総合指数    3,091.81      -7.01     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        -.01
米国債10年物     1.86%       -.03
米国債30年物     3.07%       -.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,662.20    +15.90    +.97%
原油先物         (ドル/バレル)   93.29      +.10     +.11%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで続伸。リスク選好の動 きが後退したことに加え、過去3カ月にわたる円の下落で日銀の追加緩 和が既に織り込まれたとの見方から買いが続いた。

ユーロは対ドルで3日ぶりに下落。50日移動平均の1.2995ドルに近 づいた。欧州安定化メカニズム(ESM)が発行を始める債券につい て、麻生財務相が購入する意向を表明したものの、円は主要16通貨全て に対して上昇した。スウェーデン・クローナは下落。同国中銀の昨年12 月の会合で政策当局者2人が大幅な利下げを検討していたことが、議事 録で明らかになった。

BNPパリバのチーフディーラー、ピーター・ゴラ氏は「円は過去 数週間に約5-7%の価値を失った。ポジションがわずかに解消され、 円はさらに50-100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇す る可能性がある。その後、円は軟調な地合いに戻るだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時56分現在、円は対ドルで前日比0.6%上 昇し1ドル=87円23銭。4日には一時88円41銭と、2010年7月以来の安 値を記録していた。対ユーロでは前日比0.9%高の1ユーロ=114円07 銭。ユーロはドルに対し0.3%安の1ユーロ=1.3077ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。企業の決算シーズンを控え、様子見姿勢が広が った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比4.74ポイント(0.3%)安の1457.15。ダウ工業株30種平均 は55.44ドル(0.4%)下げて13328.85ドル。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ株式スト ラテジスト、ジョン・マンリー氏(ニューヨーク在勤)は電話取材で、 「市場は決算発表を待っている状況だ」とし、「バリュエーション(株 価評価)は過剰な水準からはほど遠い。ただ非常に速いペースで大きく 上昇したため、今は調整段階にある」と分析した。

米国株は先週、13カ月ぶりの大幅高となった。歳出削減と増税が重 なる「財政の崖」の影響を回避する法案を米議会が可決させたことが好 感された。ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種採 用銘柄の第4四半期の利益は平均で2.9%増加したもようだ。実際にこ の増加率だった場合、四半期ベースでは2009年以降で2番目に低い伸び となる。

◎米国債市場

8日の米国債は3日続伸。利回りが8カ月ぶり高水準に迫ったこと で、午後に入って実施された3年債入札(320億ドル)では応札が増え た。また企業決算で米景気の減速が示されるとの懸念が広がっており、 投資家が米国債に安全性を求めた。

米財務省が実施した3年債入札の結果によると、最高落札利回り は0.385%と、入札直前の市場予想0.387%を下回った。米国債利回りは 低下した。この日の入札でプライマリーディーラー(政府証券公認ディ ーラー)以外の直接入札者の比率は前回に続き過去最高を更新した。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「この先の課題 や不透明感を考えると、この程度の利回り水準はそこそこ買いの好機 だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時27分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.87%。既発3年債利回りは2bp下げて0.37%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに上昇。世界2位の金購入 国である中国での需要が増加したことが手掛かり。

中国による香港からの金輸入は昨年11月にほぼ倍増したことが、香 港政府の統計で明らかになった。米造幣局によると、アメリカンイーグ ル金貨の販売量は今月に入って7万1500オンスとなっている。12月全体 では7万6000オンスだった。先週発表された米連邦公開市場委員会 (FOMC)議事録で債券購入プログラムが年内に終了する可能性が示 されたことを背景に、金先物は4日、4カ月ぶり安値をつけていた。

金・銀のネット販売を手掛けるブランシャール・ボールトのアンセ ム・ブランシャール最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、 「先週の下げを受けて、値ごろ感から買いが入っている」と指摘。「中 国からの需要も高まっているようだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比1.0%高の1オンス=1662.20ドルで終了。過去3営業日で は合わせて2.5%下げていた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。ガソリンやヒーティン グオイル(暖房油)の価格は上昇したものの、米原油在庫の増加観測が 重しになった。

燃料精製・販売会社の米モティバ・エンタープライゼズはテキサス 州ポートアーサーの製油所で原油関連設備の操業を一時停止した。ブル ームバーグがまとめた調査によると、米エネルギー省が9日発表する原 油在庫は200万バレルの増加が予想されている。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「石油製品価格は堅調だが、原油在 庫の増加見通しで相殺されている」と指摘。「在庫は増加すると見込ま れており、それが製品に比べて原油の動きが鈍い一因だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日比 4セント(0.04%)安の1バレル=93.15ドルで終了。過去1年間で は8.3%値下がりしている。

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