AIGは見境なくした政府に破壊された-元CEO著書

米保険会社アメリカン・インターナ ショナル・グループ(AIG)のモーリス・グリーンバーグ元最高経営 責任者(CEO)は近く出版される著書で、自身が築き上げた同社が過 剰な規制に走った当局によってほとんど破壊されてしまったとの見解を 示した。

米アマゾン・ドット・コムのウェブサイトに掲載された著書「The AIG Story」の抜粋はAIGについて「監査役や弁護士、社外取締役、 政府当局者の集団に最終的に乗っ取られ暗礁に乗り上げた」と指摘。 「企業の不正行為を取り締まる『門番』としてこれらのプロたちを選定 することを支持する見方とは対照的に、このAIGの物語はこれらの人 々がどれほど見境をなくすかを示している」と述べている。

グリーンバーグ氏(87)は約40年間にわたってAIGを運営。2005 年に、当時ニューヨーク州司法長官だったエリオット・スピッツァー氏 によるAIGの不正会計をめぐる捜査中に辞任に追い込まれた。AIG はマーティン・サリバン氏がCEOを務めていた07年以降、サブプライ ム(信用力の低い個人向け)住宅ローンに関連して数十億ドルの損失を 出し、08年に米政府による救済措置を受けた。AIGは救済資金の返済 のため総額700億ドル(現在のレートで約6兆1000億円)相当を超える 資産を売却した。

グリーンバーグ氏は08年に議会で、リスクを制限するために自分が 導入した管理体制は辞任後に弱体化あるいは廃止されたと証言した。今 回の書籍はジョージワシントン大学法科大学院のローレンス・カニンガ ム教授との共著で、強力なCEOからのリーダーシップ移行の危険性を 浮き彫りにしている。

著書の序文には「不適切でうわべだけの『株主民主主義』が推進さ れる中で、近年、活動家と規制当局が米国の企業文化を均質化した。特 定の事業に固有の文化をしばしば無視し、全てを網羅しようとする企業 統治モデルを押し付けている」と書かれている。米アマゾンによれば出 版は29日の予定。

原題:AIG Damaged by Government ‘Run Amok,’ Greenberg’s Book Says (1)(抜粋)

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