今日の国内市況(1月8日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株続落、TOPIX下落率は総選挙後で最大-金融、不動産中心

東京株式相場は続落。連騰後の過熱感や円安基調の一服を嫌気した 売りに押され、TOPIXは昨年12月の総選挙後では最大の下落率とな った。証券や保険など金融株、不動産株、自動車などの輸出関連株とい った直近急騰業種が安く、鉄鋼など素材関連株も含め、相対的に景気敏 感業種が下げた。

TOPIXの終値は前日比9.18ポイント(1%)安の871.88、日経 平均株価は同90円95銭(0.9%)安の1万508円6銭。TOPIXの下落 率が1%を超すのは昨年11月28日以来で、同12月16日の衆院選以降では 最も鮮明な下げだった。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、衆院解散以降の動きが 速かっただけに、「どうしても調整する必要がある」と指摘。ただ、海 外情勢も比較的落ち着いていることから大きく下げることはなく、「週 末のSQ(株価指数オプションの特別清算値)算出を通過して、あく抜 けするのが理想的」と話していた。

●長期金利は低下、株安・円上昇や10年債入札結果受けて買い優勢に

債券市場で長期金利は低下した。円相場の上昇や国内株式相場の下 落に加えて、午後に発表された10年利付国債の入札結果を受けて買い安 心感が広がったことが背景。

しんきんアセットマネジメント投信・投資調査グループの鈴木和仁 シニアストラテジストは、「市場で過度の金利上昇懸念が後退した。こ のため、10年債利回りで見て0.8%台半ばは良い押し目との認識が広が り、徐々に買い優勢の地合いとなっている。実際、年末年始は10年債入 札への不安があったが、最低落札価格が予想通りに決まるなど無難な結 果となった」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる10年物国債の326回債利回りは 前日比横ばいの0.835%で始まり、その後は徐々に水準を切り下げ、午 後1時すぎに1ベーシスポイント(bp)低い0.825%に低下した。

●円が全面高、急ピッチの円安の反動で買い先行-対ドルで87円台前半

東京外国為替市場では円が全面高。安倍晋三政権への政策期待を背 景に急ピッチに進んだ円安の反動から、円買いが先行しやすい状況が続 いた。

ドル・円相場は朝方に1ドル=87円後半から一時87円24銭と2営業 日ぶりの水準まで円高が進行。正午前には麻生太郎財務相が欧州安定化 メカニズム(ESM)の債券購入を表明したことを受け、円売りが強ま る場面も見られたが、株価が軟調に推移する中、午後にかけては再び円 がじり高となった。午後4時15分現在は87円38銭前後。

みずほ証券の鈴木健吾FXストラテジストは、昨年10月以降で10% 以上円安が進むというペースで、さらに100円くらいまで仮に円安が進 んだ場合、輸出企業が同じペースで業績拡大するとは限らないとし、円 安と業績改善のバランスが崩れれば、景気に影響を及ぼしかねないと指 摘。全般的に安倍政権の円安政策に対して市場は「冷静になってきてい る」と言い、「昨年の12月終盤にかけて相場が薄い中で、円安に突っ込 み過ぎたところの調整場面を見始めた感じ」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE