ゴールドマンに存在しないはずの秘密チーム-自己勘定取引従事

米銀ゴールドマン・サックス・グル ープのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)は、ワシン トンのロナルド・レーガン・ビルの舞台で昨年7月、自行の利益のため に自己勘定の資金で取引を行うことをやめたと宣言した。

エコノミック・クラブ・オブ・ワシントン主催の昼食会で400人余 りの出席者に対し、ブランクファインCEOは「われわれはそのような 活動を打ち切った」と説明。顧客との関係を持つことなく、「自らが望 むリスクテークだけを行う」自己勘定のトレーダーは、ゴールドマンに もはや存在しないと語った。

「マルチストラテジー・インベスティング(MSI)」と呼ばれる ゴールドマンの秘密のチームで働く人々は、この発言に驚いたかもしれ ない。昨年まで同行と関係があった人々を含む元社員や関係者20人余り の証言によれば、プリンストン大学で1999年当時同級生だった2人が責 任者を務めるMSIは、約10億ドル(約875億円)の自己資金をセメン トメーカーや住宅ローン債権回収業者などの社債と株式に投資してお り、顧客はいない。

このチームが存続していることは、銀行の自己勘定取引を制限しよ うとする監督当局にゴールドマンがどのように対処しているかを物語っ ている。米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の一部であり、銀行 の過剰なリスクテークの規制を目的とするボルカールールは、自己資金 で行う短期投資を制限する一方、長期投資は禁止していない。

ニューヨーク大学スターン経営大学院のマシュー・リチャードソン 教授(経済学)は、銀行が他のリスクの高い投資を行う余地が残されて いると指摘する。

ゴールドマンの広報担当マイケル・デュバリー氏は電子メールで、 MSIが長期の投資と貸し付けに従事していると回答している。

原題:Secret Goldman Sachs Team Sidesteps Volcker After Blankfein Vow(抜粋)

--取材協力:Christine Harper、Yalman Onaran、Cheyenne Hopkins.

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