1月7日の米国マーケットサマリー:株は下落、決算控え慎重

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3115   1.3069
ドル/円             87.75    88.15
ユーロ/円          115.08   115.21


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,384.29     -50.92     -.4%
S&P500種           1,461.89      -4.58     -.3%
ナスダック総合指数    3,098.81      -2.84     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        +.00
米国債10年物     1.90%       +.00
米国債30年物     3.10%       +.00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化
率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,646.30    -2.60     -
.16%
原油先物         (ドル/バレル)   93.22      +.13
+.14%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロがドルに対して2営業日続 伸。軟調となったものの、50日移動平均を下回らなかったために買いが 戻り、上げに転じた。

ユーロはほぼ3週間ぶりの安値を付けたが、1.2993ドルを下回らな かったために持ち直した。今週開催される欧州中央銀行(ECB)政策 委員会の会合を前に、景気腰折れ懸念からユーロは売りが先行してい た。日本政府が追加の景気刺激策を発表するとの観測があるものの、円 は対ドルで2年5カ月ぶり低水準近くから上げた。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロは下げをほとんど拡大 せず、1.30ドル近辺で安定して推移した」と指摘。「そのため、ユーロ を少し押し上げようとする意欲がみられる」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時9分現在、ユーロはドルに対し前営業日 比0.3%高の1ユーロ=1.3112ドル。一時は1.3017ドルまで下落する場 面もあった。4日には1.2998ドルと、昨年12月12日以来の安値を付けて いた。対ドルでの円はこの日、0.4%上昇し1ドル=87円83銭。ほとん どの主要通貨に対しても上げた。4日には一時88円41銭と、2010年7 月15日以来の安値を記録していた。円は対ユーロでこの日、ほぼ変わら ずの1ユーロ=115円15銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。あす始まる決算シーズンを前に様子見姿勢が広 がった。S&P500種株価指数は前週末、5年ぶり高値を付けていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は4.58ポイント(0.3%)安の1461.89。ダウ工業株30種平均は50.92 ドル(0.4%)下げて13384.29ドル。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者、トム・ワース氏は電話取材で、「かなり短期間のうちに 大きく上昇した」と分析。「企業決算は市場予想よりも良い内容になる と私は見込んでいる。ただ、相場はまずある程度の値固めが必要だ」と 述べた。

S&P500種は先週、2007年以来の高値で終了。昨年12月の米雇用 統計で、前月とほぼ同ペースでの雇用増加が示され、買いを誘った。同 指数は2日には2.5%上昇。歳出削減と増税が重なる「財政の崖」の影 響を回避する法案を議会が可決させたことが好感された。

◎米国債市場

7日の米国債市場では10年債利回りが日中ベースとしては約8カ月 ぶりの高水準をつけた。8日に実施される今年最初の国債入札を控え て、投資家の間には米金融当局による債券購入が大半の予想よりも早く 終了する可能性があるとの懸念が広がっている。

10年債利回りは先週、昨年3月以来で最大の上げを記録した。3日 公表された連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月11-12日開催)の 議事録で資産購入を続ける期間をめぐり参加者の間で意見が分かれたこ とが示された。数人のメンバーは年末より前の時点での量的緩和の終了 を支持した。財務省は今週、660億ドルの入札を実施する。9日には10 年債(210億ドル)の入札が実施される。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は、 「10年債は利回りで見ると比較的割安な水準にある。つまり相対価値で 相場が動いている」と述べ、「投資家は利回りは上昇する可能性がある との感じ始めている。われわれは危機的な水準に至っており、しかも金 融当局がこの危機をあおっている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時21分現在、10年債利回りは前営業日比ほぼ変わらすの1.90%。 4日には1.97%と、昨年4月26日以来の高水準となった。同年債(表面 利率1.625%、2022年11月償還)価格は1/32上げて97 18/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3営業日続落。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が毎月の債券購入を年内に終了するとの見方が引き続き重 しになった。

3日に発表されたFOMC議事録(昨年12月11-12日開催)では量 的緩和第3弾による月額850億ドルの債券購入が2013年中に終了する可 能性が示された。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで、「市場は精彩を欠いた展開だ。当局からのもっと明確な情報が 必要とされている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前営業日比0.2%安の1オンス=1646.30ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。市場では米債務上限引 き上げの問題に対する懸念や、米原油在庫が増加するとの観測が広がっ ている。

米共和党は債務の法定上限引き上げと引き換えに、歳出削減を要求 する方針を明らかにしている。議会は先週、財政政策で合意し、「財政 の崖」の影響は当面回避された。米エネルギー省の発表によると、先 月28日終了週の原油在庫は1年前から9.2%増加した。

IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の商品調査ディレクター、 カイル・クーパー氏は、「債務上限や他の政治的な問題が経済に悪影響 を及ぼすと懸念されている」と指摘。「こうした懸念がある中、価格 が93ドルを大きく上回っていくとは考えづらい」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営業 日比10セント(0.11%)高の1バレル=93.19ドルで終了。1年前から は8.2%値下がりしている。

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