1月7日の欧州マーケットサマリー:株が下落、高値警戒感で

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3110   1.3069
ドル/円             87.72    88.15
ユーロ/円          114.99   115.21


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  286.63     -1.20     -.4%
英FT100     6,064.58   -25.26     -.4%
独DAX      7,732.66   -43.71     -.6%
仏CAC40    3,704.64   -25.38     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .07%        -.01
独国債10年物     1.52%       -.02
英国債10年物     2.09%       -.03


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,645.25    -2.75     -.17%
原油 北海ブレント        111.10      -.21     -.19%

◎欧州株:下落、バリュエーション3年ぶり高水準を警戒

7日の欧州株式相場は下落。金融株は総じて高くなったものの、ス トックス欧州600指数のバリュエーション(株価評価)は先週末に約3 年ぶり高水準に達しており、警戒感から下げた。

金融株が上げたのは、銀行への新たな流動性規制案について、バー ゼル銀行監督委員会の上位機関である中央銀行総裁・銀行監督当局長官 グループ(GHOS)が内容緩和と施行先延ばしで合意したため。一 方、英航空機エンジンメーカー、ロールス・ロイス・グループは1.5% 安。同社が中国での受注獲得に向けて賄賂を贈ったとの報道が嫌気され た。フランスの自動車メーカー、プジョーシトロエングループ (PSA)は5.6%上昇。同社が恐らく資産売却を開始するとの見方が 手掛かり。

ストックス欧州600指数は前週末比0.4%安の286.63で終了。騰落比 率は約2対3。米議会が財政協議で合意に至ったことを手掛かりに、同 指数は先週に2011年2月以来の高値を付けた。

スイスカント・アセット・マネジメント(チューリヒ)で約526億 スイス・フラン(約5兆円)の資産運用に携わるダニエル・ビヨーク氏 は「銀行セクターにとって再びプラスの材料があり、この動きは投資家 にとって重要な目安となり得る」と述べ、「流動性資産の範囲と時期の 双方において予想以上に緩和された」と付け加えた。

ストックス欧州600指数の構成銘柄の株価収益率(PER)は4日 時点で19.1倍と、2010年3月以来の高水準に達した。ブルームバーグが まとめたデータによると、7日の売買高は過去30日平均を61%上回っ た。

この日の西欧市場では、18カ国中11カ国で主要株価指数が下落し た。

原題:European Stocks Decline on Valuation; Peugeot, Faurecia Advance(抜粋)

◎欧州債:イタリアとスペイン債続落、週内の入札控え-独債は高い

7日の欧州債市場では、イタリアとスペインの10年債相場が続 落。両国は今年初めての国債入札を週内に実施する。

先週全体で昨年11月以来最大の低下となっていたイタリア国債 の利回りは上昇。ベルルスコーニ前首相率いる政党が来月の総選挙を 控え、北部同盟と再び連携したことが要因。ドイツ10年債は4営業 日ぶりに値上がり。昨年11月のユーロ圏生産者物価指数(PPI) が予想以上に鈍化したことが手掛かりとなった。

ラボバンク・ネダーランド(ユトレヒト)のシニアエコノミスト、 エルビン・デフロート氏は「市場は発行増に備えている」と発言。ま た、「イタリアの政治情勢を見極めようとする動きもある。今後の不 透明感がまだ大きく、スプレッドに政治的リスクが十分に織り込まれ ているかどうかを投資家は判断している」とも述べた。

ロンドン時間午後4時45分現在、イタリア10年債利回りは前 週末比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

4.35%。先週は23bp低下と、昨年11月30日終了週以降で最 も下げた。同国債(表面利率5.50%、2022年11月償還)価格は この日、0.705下げ109.475。

スペイン10年債利回りは6bp上げ5.11%。スペインは 2015年から26年にかけて償還を迎える国債を10日に発行する。 イタリアは11日実施の入札についての詳細を8日に公表する見通し。

ドイツ10年債利回りは前週末比2bp低下し1.52%。フラン スの10年物利回りは3bp下げ2.11%となった。

原題:Italian Bonds Drop Before Auction Amid Berlusconi Election Pact (抜粋)

◎英国債:6日ぶり上昇、キャメロン首相の低金利誘導発言で買い

7日の英国債相場は6営業日ぶりに上昇。英経済にとって困難な 1年となるとの見解をキャメロン首相が示したことを受けて、国債に 対する需要が高まった。利回りは昨年4月以来の高水準付近だった。

キャメロン首相は6日、英国放送協会(BBC)とのテレビイン タビューで経済環境は「厳しい」と指摘し、「英国は低い金利を必要 としている」との見解を示した。先週全体で10年債利回りは30ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、2009年1月 23日終了週以来で最大の上げを記録していた。イングランド銀行 (英中央銀行)は今週、政策決定会合を開く。

バークレイズ(ロンドン)の英国債セールス責任者、アダム・マ コーマック氏は「先週の大幅安は空前ではなかったが、極めて大きか った。市場はどちらかと言えば売られ過ぎの状態となった」とし、 「先週2%を突破した10年債利回りがこの水準を再び割り込むのに 苦戦する可能性がある」と語った。

ロンドン時間午後5時現在の10年債利回りは、前週末比3bp 低下の2.09%。4日には2.14%まで上げ、昨年4月30日以来の 高水準を付けた。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価 格はこの日、0.29上げ97.08となった。

原題:Gilts Rise for First Time in Six Days as Cameron Sees Tough Year(抜粋)

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