NY外為:ユーロが対ドルで続伸、下値支持線維持し持ち直す

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロがドルに対して2営業日続伸。軟調となったものの、50日移動平均を 下回らなかったために買いが戻り、上げに転じた。

ユーロはほぼ3週間ぶりの安値を付けたが、1.2993ドルを下回らな かったために持ち直した。今週開催される欧州中央銀行(ECB)政策 委員会の会合を前に、景気腰折れ懸念からユーロは売りが先行してい た。日本政府が追加の景気刺激策を発表するとの観測があるものの、円 は対ドルで2年5カ月ぶり低水準近くから上げた。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロは下げをほとんど拡大 せず、1.30ドル近辺で安定して推移した」と指摘。「そのため、ユーロ を少し押し上げようとする意欲がみられる」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前営業日 比0.4%高の1ユーロ=1.3117ドル。一時は1.3017ドルまで下落する場 面もあった。4日には1.2998ドルと、昨年12月12日以来の安値を付けて いた。対ドルでの円はこの日、0.4%上昇し1ドル=87円79銭。ほとん どの主要通貨に対しても上げた。4日には一時88円41銭と、2010年7 月15日以来の安値を記録していた。円は対ユーロでこの日、ほぼ変わら ずの1ユーロ=115円15銭。

ユーロは対ドルで2営業日連続で50日移動平均を下回らなかった。 同移動平均は相場の方向転換を示唆するとの見方がある。

半値押しの水準も維持

ユーロはまた、昨年11月13日に付けた安値1.2662ドルから12月19日 に付けた高値1.3308ドルまでの半値押しの水準である1.2985ドルも維持 した。クレディ・スイス・グループのストラテジストが顧客向けリポー トで指摘した。そのため、4月以来の高値となる1.3309ドルまで上昇す る余地があるという。

シリン・ベイン氏(ロンドン在勤)らクレディ・スイスのアナリス トはリポートで、「市場の焦点は再びユーロ高に移りつつあり、われわ れはユーロ回復を予想する」と記述している。

オンライン為替取引会社FXソリューションズのチーフディーラ ー、トーマス・モロイ氏は電話インタビューで、「リスクオン・リスク オフから通貨別の鋭い分析に焦点が少し変化しつつある」と指摘。 「2012年の盲目的なリスクオン・リスクオフの取引よりもむしろ、13年 は良い材料のある通貨が上昇し、悪い材料の通貨は下げるという年にな りそうな気配だ」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト55人を対象に実施した調 査(予想中央値)によると、ECBは10日の会合で政策金利を過去最低 の0.75%で維持するとみられている。

円は上昇

安倍晋三首相が景気押し上げを図るとの見方から、円はドルに対し て週間ベースで8週連続で下げていたが、この日は上昇した。

読売新聞によると、政府は今月、12兆円規模の経済対策を発表す る。

対ドルの円相場の相対力指数(RSI、期間14日)は4日に15.5に 低下。相場の下げが急過ぎることを示唆するとされる30を下回った。こ の日はやや戻して20.9。

原題:Euro Advances From Almost 3-Week Low Before ECB Meets; Yen Gains(抜粋)

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