米サーベラスが、あおぞら銀株の大半売却へ、12年超保有

米投資会社サーベラスがあおぞら銀 行株式の売却に動く。経営破綻後の2003年に過半を出資してから9年以 上経過してのエクジット(出口戦略)となる。株価は過去4年で約3倍 に上昇。7日の終値で計算した売却額は1580億円規模になる。

あおぞら銀は7日、大株主のサーベラスが保有株を売却すると発表 した。国内外の市場で機関投資家を対象に、最大6億3250万株を売り出 す。今回の売却によりサーベラスの議決権割合は57.8%から7.7%に低 下する。

サーベラスは特別公的管理を経たあおぞら銀に対して2000年にソフ トバンクやオリックスなどと出資。03年にソフトバンクから株式を取得 し過半数を保有した。あおぞら銀はその後、06年11月に東京証券取引所 に再上場を果たした。

米投資銀行キーフ・ブルエット・アンド・ウッズのアナリスト、デ ービッド・スレッドゴールド氏は、サーベラスのあおぞら銀株売却につ いて「株価はここ5年上昇しており、決して悪いタイミングではない。 利益を追及するプライベートエクイティであり、これまで長い期間をか けエクジットを探ってきた中で一つの良い時期である」とみている。

高い配当性向は魅力

あおぞら銀の発表資料によれば、1月16日から18日までのいずれか の日の株価終値から最大10%ディスカウントした価格を売り出しの仮条 件とする。ジョイントグローバルコーディネーターはシティグループ証 券とモルガン・スタンレーMUFG証券が務める。

BNPパリバの鮫島豊喜アナリストは、あおぞら銀株について「高 い配当性向が魅力的」と指摘。サーベラスが売却する株式を取得したい 投資家も少なくないのではないかとの見方を示した。あおぞら銀は昨年 8月に公表した資本再構築プランに株主還元策の強化を盛り込み、配当 性向を40%とする計画を掲げている。

--取材協力:日向貴彦 Editor: 平野和

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