シャープ社長:10-12月営業益は計画上回る-白物堅調、液晶回復

資本増強を検討しているシャープ は、昨年10-12月期の営業利益が会社想定を上回ったことを明らかにし た。白物家電が堅調なことに加え液晶関連事業も需要が回復しているこ とが要因。奥田隆司社長が大阪市内で記者団に述べた。

奥田氏は「10-12月期営業利益は計画より順調にいっている」と述 べ、9月から12月まで売上高が4カ月連続で前年同月を上回ったこと や、為替相場が円安傾向に振れていることなどを理由に挙げた。奥田氏 は、1-3月期もこの状況を維持し、目標に掲げる今期(2013年3月 期)下期黒字の達成を引き続き目指す方針を強調した。

昨年12月にシャープへの出資で合意したクアルコムの13年以降の出 資には、シャープの10-3月期での営業黒字化、3月31日付での純資 産1000億円、現預金残高1250億円が条件となっておりシャープにとって 下期の営業黒字化は資本力強化のためにも必須の目標となっている。シ ャープは、10-3月期で約138億円の営業黒字を見込んでいる。

水戸証券の若林恵太アナリストは、業績について「一時期のような 悲観論は後退しており大きく上振れることがあればサプライズだ」とコ メント。大型液晶の需要が回復しているのであればメリットは大きいと 指摘した。

シャープが下期に想定している円相場は対ドルが79円、対ユーロ が100円で、いずれも現在よりも円高に設定されている。奥田氏は「円 安に振れていることや新政権で製造業を後押しする政策が生まれてくる のは追い風だ」と述べたが、「実ビジネスとマクロ環境は異なる」とも 指摘した。

奥田氏は、資金調達や資本政策について「いろんなオプション」が あると述べ、精査した上で中期計画にまとめる考えを示した。資本提携 交渉が長期化する台湾・鴻海精密工業の郭台銘会長には昨年末、交渉の 前進を希望する書簡を送ったことを明らかにした。奥田氏は中期経営計 画の発表時期について、「今年度中にまとまり次第出す」と述べた。

--取材協力:Mariko Yasu. Editors: 谷合謙三, 淡路毅

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