米国債:10年債利回り8カ月ぶり高水準付近、入札前で買い控え

7日の米国債市場では10年債利回り が約8カ月ぶりの高水準付近で推移した。8日に実施される今年最初の 国債入札を控えて、投資家の間には米金融当局による債券購入が大半の 予想よりも早く終了する可能性があるとの懸念が広がっている。

10年債利回りは先週、昨年3月以来で最大の上げを記録した。米連 邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月11-12日開催)の議事録で資産 購入を続ける期間をめぐり参加者の間で意見が分かれたことが示され た。数人のメンバーは年末より前の時点での量的緩和の終了を支持し た。財務省は今週、660億ドルの入札を実施する。9日には10年債(210 億ドル)の入札が実施される。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は、 「10年債は利回りで見ると比較的割安な水準にある。つまり相対価値で 相場が動いている」と述べ、「投資家は利回りは上昇する可能性がある との感じ始めている。われわれは危機的な水準に至っており、しかも金 融当局がこの危機をあおっている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前営業日比ほぼ変わらすの1.90%。 4日には1.97%と、昨年4月26日以来の高水準となった。同年債(表面 利率1.625%、2022年11月償還)価格は1/32上げて 97 18/32。

今週の入札

30年債利回りは3.10%、先週末は3.18%と昨年4月25日以来の最高 をつけた。

米財務省は8日に3年債(320億ドル)、9日に10年債、10日に30 年債(130億ドル)の入札を実施する。この日の3年債利回りはほぼ変 わらずの0.39%。

CRTキャピタル・グループのストラテジスト、デービッド・エー ダー氏は、「今の利回り水準でいくと入札は良好な結果となるだろう」 と述べた。

タームプレミアム

米国債はここ8カ月間で最も割安な水準だった。連邦準備制度理事 会(FRB)のエコノミストが開発した金融モデルに基づく10年物ター ムプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)によると、この日のタームプ レミアムはマイナス0.69%。マイナスのタームプレミアムは、適正水準 を下回る利回りでも投資家が積極的に受け入れていることを意味する。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、2013年の米 国債利回りは集計開始以来で最低となった。先週発表された昨年12月米 雇用統計で失業率が予想を上回ったことが影響した。

ブルームバーグが銀行や証券会社を対象に実施した先週末までの調 査によると、10年債利回りは12月31日までに2.14%への上昇が見込まれ ている。

ボラティリティ(変動性)の指標とされるメリル・オプション・ボ ラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は60ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)と、3日に記録した昨年11月6日以来の高水 準となる63.5から低下した。

原題:Treasury Yields Close to 8-Month Highs Before Year’s First Sales(抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong.

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