米FRBタルーロ理事:大手銀に長期借り入れ拡大義務付けか

米連邦準備制度理事会(FRB)の タルーロ理事は、資産購入のための資金調達に占める長期借り入れの割 合を増やすことを含めて、米金融規制改革法(ドッド・フランク法)を 超える銀行規制の推進に動いている。

FRBと連邦預金保険公社(FDIC)は、経営破綻の際の事業整 理を円滑に進める狙いから、大手米銀の持ち株会社に対し、長期の資金 調達を一定の割合で義務付けるルールについて予備的な協議を行ってい る。FDICのアンドルー・グレイ報道官が明らかにした。

FRBで金融監督を担当するタルーロ理事は、ドッド・フランク法 に基づく規制実施に向けたFRBの取り組みを主導する立場にあるが、 公的資金による救済が必要になるようなシステミックリスクを抑制する ため、それ以上の規制を推し進めようとしている。

FRBの監督・規制部門の元副責任者で、現在はデロイトのマネジ ングディレクターを務めるデボラ・ベイリー氏(ニューヨーク在勤)は 「タルーロ理事は、彼が監督プロセスの欠陥と考える問題の是正に非常 に熱心だ。FRBはドッド・フランク法の下で、システム全体にとって 重要な金融機関を監視するより明確な権限が与えられている。その結 果、新たに大手銀が破綻すれば、FRBは窮地に追い込まれる」と指摘 する。

タルーロ理事は伝統的な規制の対象外だったシャドーバンキング (影の金融)の監督強化や、大手銀が合併やより複雑な仕組みを通じて 「大き過ぎてつぶせない」銀行になるリスクを制限する規制も併せて検 討している。最低基準を設定し、長期の借り入れの拡大を銀行に迫るこ とで、経営破綻の際に損失を分担する利害関係者の集団を確保し、公的 資金の必要性を減らす狙いがある。

原題:Tarullo Sees Biggest Banks With New Fed Rule Protecting Taxpayer(抜粋)

--取材協力:Ian Katz、Christopher Condon、Jody Shenn.

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