中国:都市部交通の6割を公共機関に-渋滞緩和に目標設定

中国は交通渋滞の緩和を目指し、各 地の都市や町で利用されている自動車全体の60%相当を公共交通にする 目標を設定した。

国務院は5日、環境に配慮した都市交通システムの整備を支援し、 大量輸送が可能な交通機関に対する優遇税制や燃料補助を導入するとの 声明を中央政府のウェブサイトに掲載した。現在の公共交通機関の利用 割合は明記しなかった。

経済協力開発機構(OECD)の推計によれば、中国の人口14億人 のうち最大3億人が2030年までに新たに地方から都市部に移住する見通 し。現在の都市部人口は約6億人だ。交通渋滞と公害の深刻化で、政府 は人口流入に対応した公共交通の整備を迫られている。

共産党の序列第2位の李克強副首相は、所得と消費を押し上げる新 たな成長エンジンとして都市化推進の旗振り役を務めている。

中国国家統計局のデータによると、国内の民間の乗用車保有台数 は11年末で6240万台で、03年末の845万台の7倍余りに増えた。国営新 華社通信は昨年7月31日、交通運輸省のデータを引用して20年までに2 億台を上回る見通しだと報じた。世界銀行によれば、最も公害がひどい 世界20都市のうち16都市を中国が占める。

国務院の声明は、公共交通を手掛ける企業や地方政府の資金調達手 段や、優遇税制と補助金の規模などの詳細には触れていないが、戦略的 な投資家を呼び込み、株式などを通じて民間資本を集めるよう事業者ら に促すとしている。

原題:China to Boost Urban Transport as Traffic Congestion Worsens(抜粋)

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