1月4日の米国マーケットサマリー:S&P500は07年来の高値

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3080   1.3049
ドル/円             88.13    87.24
ユーロ/円          115.28   113.84


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,435.21    +43.85     +.3%
S&P500種         1,466.46     +7.09     +.5%
ナスダック総合指数  3,101.66     +1.09     +.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.00
米国債10年物     1.90%       -.01
米国債30年物     3.10%       -.03


商品 (中心限月)             終値   前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,648.90  -25.70  -1.53%
原油先物   (ドル/バレル)    93.07    +.15   +.16%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがユーロに対し3週間ぶり高 値から下落。昨年12月の米雇用統計で失業率が市場予想を上回ったこと から、当面は金融当局による刺激策の引き揚げはないとの見方が強まっ た。

ドルは対円では2010年7月以来の高値に上昇。円はドルに対し、こ のままいけば週間ベースではほぼ24年ぶりの長期連続下落となる。リス ク選好の高まりから、ブラジル・レアルとメキシコ・ペソは主要通貨に 対して上昇した。

ワールドワイドマーケッツのチーフ市場ストラテジスト、ジョセ フ・トレビサニ氏は電話取材で、「失業率を見たが、全く改善していな い」と指摘。「金融緩和策が近く終了するとは誰も考えていない」と続 けた。

ニューヨーク時間午後2時58分現在、ドルはユーロに対し前日 比0.2%安の1ユーロ=1.3073ドル。一時1.2998ドルと、12月12日以来 の高値を付ける場面もあった。対円では1%上昇し1ドル=88円12銭。 一時88円41銭と、2年5カ月ぶり高値となった。円は対ユーロで1.2% 下げて1ユーロ=115円19銭。

◎米国株式市場

4日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は2007年12月以来の高 値まで値上がりした。朝方発表された昨年12月の米雇用統計で前月と変 わらないペースで雇用が増加していることが示され、買いを誘った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値によると、S&P500種 は0.5%上昇して1466.47。ダウ工業株30種平均は0.3%高の13435.21ド ル。

マニング・アンド・ネイピアのストラテジスト、グレッグ・ウッダ ード氏は、「労働市場は驚くほど強いわけではないが回復はしている。 まだ時間がかかる」と述べ、「市場は外からの支援があることに気付い た。つまり米金融当局は大規模な流動性を供給し続けるし、数多くある 不透明要素のうちいくつかは解決策が見いだされた。それでもその不透 明感は2カ月間先送りしただけだ」と続けた。

米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比15万5000人増。前月は16万1000 人増に上方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ ストの予想中央値は15万2000人増だった。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが一時約8カ月ぶり高水準をつけたも のの、水準を切り下げる展開となった。12月の米失業率が市場予想を上 回ったことから、金融当局が緩和策を当面は終了しないとの観測が強ま った。

米国債は売りが先行した。前日発表された米連邦公開市場委員会 (FOMC、昨年12月11-12日開催)の議事録で量的緩和第3弾による 毎月の債券購入が年内に終了する可能性が示されことが背景にある。こ の日発表の米失業率は7.8%と前月から変わらずとなり、ブルームバー グがまとめたエコノミストの予想中央値(7.7%)を上回った。これを 手掛かりに、国債は下げ幅を縮小した。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券取 引部門シニア・バイス・プレジデント、マイケル・フランゼーズ氏は、 「米国が非常に厳しい状況にある間は、当局は緩和措置を続けざるを得 ない」と指摘。「異例の低金利は2015年まで維持される。それが揺らぐ ことはない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時26分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.92%。一時は1.97%と昨年4月26日以来の高 水準となった。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格 は2/32下げて97 11/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。米連邦公開市場委員会 (FOMC、昨年12月11-12日開催)議事録で毎月の債券購入が年内に 終了する可能性が示されたことが影響した。週間ベースでも下落 し、2004年以来最長の連続安となった。

議事録では債券購入の終了時期について、年末と年央とでメンバー の見解が分かれていることが示された。この日発表された12月の米雇用 統計で失業率が7.8%にとどまったことから、金は下げ渋る展開となっ た。FOMCが量的緩和第3弾の終了を急がないとの見方が広がった。

ヘラエウス・プレシャス・メタル・マネジメントのバイスプレジデ ント、デービッド・リー氏は電話インタビューで、「市場はFOMCの 見解に振り回されている格好だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比1.5%安の1オンス=1648.90ドルで終了。一時は1626ドル と、昨年8月21日以来の安値となった。週間では0.4%下げ、6週連続 の下落。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は小反発。12月の米雇用統計で非農業部 門雇用者数の伸びが予想を上回ったため、買いが優勢になった。週間で は3カ月ぶりの大幅高。

雇用者数は15万5000人増と、エコノミスト予想の15万2000人増を上 回った。原油相場は軟調な場面が目立った。エネルギー省が発表した週 間在庫統計ではガソリンと留出油の在庫が合わせて714万バレル増加し た。

アイアイトレーダー・ドット・コムの創業者で市場担当チーフスト ラテジストのリチャード・イルチスジン氏(シカゴ在勤)は、「雇用者 数は予想を上回り、相場を押し上げた」と指摘しながらも、「ガソリン と留出油の大幅な在庫積み上がりが上値を抑えた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比17セント(0.18%)高の1バレル=93.09ドルで終了した。

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