欧州債:英独債が下落、スペイン債は上昇-回復の兆候で

4日の欧州債市場では、ドイツ国債 が下落し、10年債利回りは2カ月ぶり高水準に達した。世界景気が勢い を増している兆候を受け、安全資産としての需要が減退した。

独10年債利回りは今週、昨年7月以来で最も上昇。この日発表の経 済統計では、ドイツの昨年11月の小売売上高が予想以上に伸びたほか、 米国での堅調な雇用増加が示された。スペインとイタリアの国債は上 げ、週ベースで昨年9月以来最大の値上がりとなった。両国のサービス 業活動の縮小ペースは先月鈍化したことが示された。バンク・オブ・ア メリカ(BOA)のメリルリンチ・ウェルス・マネジメントは周辺国の 国債は値下がりすれば買いの好機だと指摘している。

RBCキャピタル・マーケッツ(ロンドン)の欧州金利戦略責任 者、ピーター・シャフリク氏は「センチメントに多少の回復が見られ る」と指摘。「欧州の見通しはかつてほど悲惨ではない」とも述べ、ド イツ債利回りが3月末までに1.75%程度まで上昇する可能性があるとの 見方を示した。

ドイツ10年債利回りはロンドン時間午後4時50分現在、前日比6ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.54%。一時は1.56% と、昨年10月26日以来の高水準に達した。同国債(表面利 率1.5%、2022年9月償還)価格は0.515下げて99.67。利回りは今週1 週間で23bp上昇した。

米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比15万5000人増。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は15万2000人増だっ た。前月は16万1000人増に上方修正された。独連邦統計庁が発表した11 月の小売売上高指数(物価・季節調整済み)は前月比1.2%上昇だっ た。

スペイン2年債利回りは4bp低下の2.43%。昨年3月21日以来の 低水準である2.39%を付ける場面もあった。前週末からは46bp下が り、昨年9月7日終了週以来の大幅低下。イタリア2年債利回りは前日 比ほぼ変わらずの1.65%。週間では32bp低下。

英国債も下落

安全資産需要の後退に加え、英国ではイングランド銀行(中央銀 行)が資産購入の再開を今年見送るとの見方から英国債が下落。10年債 利回りは昨年4月以来の高水準となった。英中銀は前日、融資のための 資金調達スキーム(FLS)が奏功し、銀行による住宅ローンと企業向 け融資が増えたと発表している。

ロンドン時間午後4時44分現在、英10年債利回りは前日比5bp上 昇の2.12%。一時は2.14%と、昨年4月30日以来の高さとなった。同国 債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格は0.42下げて96.76。利回 りは前週末比で30bp上げ、2009年1月23日終了週以来最大の上昇とな った。

原題:German Bunds Fall as Spanish Notes Climb on Global-Growth Signs(抜粋) 原題:Gilts Fall on Bets Central Bank Buying Is Over; Pound Weakens(抜粋)

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